マインドフルネスを仕事に取り入れるのに、実はマイナス面も一つあったという話

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マインドフルネスは雑念や感情を客観的に受け入れて今ここに集中することで、マインドフルネスを鍛えることは仕事の集中力やストレス低減などに効果があることが知られています。

Googleをはじめとする多くの企業が会社にマインドフルネスを取り入れ始めたのも、こうしたマインドフルネスの良い面が研究成果で知られたからなんですね。

しかし、何事にも良い面と悪い面があるもので、マインドフルネスにもまだ知られていない悪い面が潜んでいるかもしれません。この点についてプロビデンス大学らの研究では、

  • マインドフルネスが高いほど、自分の感情を偽った行動をするときの心理的なコストが高くなってしまうのでは?

ということを調べてくれていました。本稿はこの研究を参考に、マインドフルネスの悪い面を理解して、正しくマインドフルネスを活用する方法を学んでいきましょう。

マインドフルネスと表面的行動

本当は受けたくない頼み事を断りにくいときがあったり、嫌いな上司でも表面上は取り繕って相手をしなければいけなかったりと、人は自分が思っていることと違う行動をせざる終えないときがあります。自分の思うがままに行動できれば心も楽なのですが、こうした表面的に取り繕った行動は、自分の感情を抑えつけなければいけないため、心理的には負担となります。

プロビデンス大学らの研究では、こうした偽りの行動とマインドフルネスの関係を調べています。マインドフルネスでは”気づき”を大切にするので、自分の本当の気持ちに気づくことも増えるんですね。

そうすると、起こり得ることが2つあって

  • 本当の自分の感情に気づくことで、自分が本当にやりたい行動を取れるようになり、表面的な行動が減る
  • 本当の自分の感情に気づいたけど、表面的な行動をとらざる終えないと、気持ちと行動のギャップが大きくなって、心理的負担が増えてしまう

ということ。一つ目はマインドフルネスの良い効果ですが、2つ目はマインドフルネスの悪い効果と考えられます。

そこでプロビデンス大学の研究では、これが本当に起こり得るのかを6つのフィールドスタディで確かめてくれています。これらの6つフィールドスタディでは様々な業種の社会人を対象として、マインドフルネスの高さと表面的な行動の多さ、そして心理的な負担として自己コントロール能力の低下が測定されています。

結果:マインドフルネスの良い面

早速研究の結果として、マインドフルネスの良い面から見てみると、

  • マインドフルネスが高い人ほど、表面的な行動は少ない傾向があった
  • 表面的な行動が少ない人ほど、自己コントロール能力の低下も少ない傾向があった

ということ。マインドフルネスが高い人ほど、自分の気持ちに素直になって、心理的な負担は減るようですね。

さらに、仕事のパフォーマンス面でもマインドフルネスの良い効果は出ていて

  • マインドフルネスが高い人ほど、タスクのパフォーマンスが高かった
  • マインドフルネスが高い人ほど、他者のために良い行動をすることが多かった
  • マインドフルネスが高い人ほど、組織のために良い行動をすることが多かった

ということ。

やはり、マインドフルネスは様々な企業で取り入れられるだけあって、良い効果が多く確認されていますね。

結果2:マインドフルネスの悪い面

次にマインドフルネスの悪い面の結果を見てみると

  • マインドフルネスが高いけど表面的な行動が多くなってしまっている人は、表面的な行動のよる自己コントロールの低下が大きくなってしまっていた

ということ。

つまり、マインドフルネスは本当の自分の感情に気づかせてくれるので、表面的な行動で感情を抑え込むときの心理的コストが増えてしまうということですね。マインドフルネスを取り入れるときには、なので、本当の自分の気持ちと表面的な行動のギャップと広げてしまわないように注意しましょう。

まとめ

本稿では「マインドフルネスの悪い面」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • マインドフルネスが高い人ほど、表面的に取り繕う行動は少ない傾向がある
  • 表面的な行動が少なければ、心理的な負担も少なく、自己コントロール能力の低下も少ない
  • しかし、マインドフルネスが高い人が、もし表面的な行動をとってしまったときには、本当の気持ちと表面的な行動のギャップが大きくなって、自己コントロール能力の低下も大きくなってしまう

ということ。

今回の研究ではマインドフルネスの悪い面が一つ発見されました。しかし、良い面と比べればすごく小さな影響のものなので、この悪い面も考慮しつつマインドフルネスは積極的に取り入れていくのが良いでしょう。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : The Costs of Mindfulness at Work: The Moderating Role of Mindfulness in Surface Acting, Self-Control Depletion, and Performance Outcomes

Naoto

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