外国語の勉強にはスマホを使うと効率が上がるぞという研究
英語のスキルは仕事や旅行など多くの場面で活かせるもので、学生に限らず英語のスキルを上げたいと思っている人は多いでしょう。しかし、英語との勉強方法も様々で、
- 単語帳を買って英単語を暗記する
- 英会話スクールに通う
- 洋書や英字新聞を読む
- 英語のリスニング教材を聴く
など、どうやって勉強しようか迷う人もいるかもしれません。
そこで本稿では、英語の効果的学習方法として
- スマホを活用して英語を勉強すると、英語の学習速度は上がるのか?
について調べてくれた研究を見てみましょう。
スマホで英語勉強の効果
スマホは今や持っていない人の方が珍しいでしょう。スマホは常に持ち歩くものなので、スマホを活用すれば通勤時間やちょっとした隙間時間などに、サクッと英語の勉強をすることができます。
電車の中で単語帳を暗記している学生を見ることがありますが、実はスマホ用の単語帳アプリなんかもあります。アプリによっては、過去の正答率の低い単語を重点的に出題してくれたりして、普通の単語帳よりもずっと記憶への定着効果が高かったりするんですね。またアプリでは音声にも対応しているので、発音もチェックできるのも利点の一つとなります。
フロリダ州立大学の研究では、こうしたスマホを活用した英語学習が、従来の紙の教科書やPCを使った学習と比べて効果が高いのかを調査しています。この研究では、スマホによる英語の学習効果を実験した20件の先行研究をメタ分析でまとめてくれたんですね。
結果:
早速、メタ分析の結果を見てみると、
- スマホを活用した英語の勉強は、他の方法よりも学習効果が高いことが分かった(効果量d=0.51)
ということ。
効果量の大きさを見ても、そこそこ学習効果が向上していることがわかりますね。
結果2:技能別のスマホ学習の効果
ちなみに英語の技能別の結果を見てみると
- 語彙力で効果量0.54
- リーディングで効果量0.34
- 発音で効果量0.73
となっています。
リーディングだけは若干効果が低めで、従来通りの教科書を使った勉強などと近くなっています。
まとめ
本稿では「スマホを活用した英語学習は効果が高いのか?」についてお話ししました。
ポイントをまとめると、
- スマホを活用した英語学習は、従来の学習方法よりも効果が高かった(d=0.51)
- リーディングでは若干効果は低めだが、他の技能では十分な効果が得られていた
ということ。
スマホの活用の仕方にも色々な方法が考えられます。
- 英語の学習アプリを使う
- リスニング教材をスマホで聞く
- 英語の動画をスマホで見る
- 英語の本をスマホで読む
など、自分に合ったが学習方法を、スマホでいつでもサクッと勉強できるようにしておくと良いでしょう。
以上、本稿はここまで。
[参考文献]