【脂肪燃焼】お茶は体重を減らすのに有効だというメタ分析
お茶は健康にいい飲み物で、
- 癌のリスクが下げてくれる
- 酸化ストレスを軽減してくれる
- 多くの慢性病のリスクも下げてくれる
- 血圧を下げてくれる
などなど様々な健康効果があります。
そんな中でも今回注目するのは
- お茶の体重を減らしてくれる効果
で、この効果が研究メタ分析によって確認されていました。
お茶はどれだけ体重を減らしてくれるのか?
この研究では長期間(4週間以上)にわたってお茶を飲み続けた場合に、体重がどう変化するのかを調べた研究11件をメタ分析でまとめています。
その結果として、体重の変化がどうだったかというと
- お茶を飲み続けた人は飲まなかった人と比べて平均で体重が1.31kg多く減った
ということでお茶は体重を減らすことに関して統計的には有意な中程度の効果があることが確認されたんですね。
お茶を飲むだけで体重が減るなら嬉しい限りですよね。
さらにこの研究では、お茶の体重減少効果を強めたり弱めたりする要因としてカフェインの摂取量に注目していて
- 普段からカフェインをあんまり取らない人は効果が高かった(−1.60kg)
- 普段からカフェインを多く摂取する人は効果が低かった(−0.27kg)
ということです。普段からカフェインを飲んでいる人はカフェインの効果に慣れてしまったり、あるいは耐性ができてしまうのが原因なのかもしれませんね。ちなみに1週間〜2週間カフェインを断てばこの耐性はリセットできます。
お茶の量はどのくらいが良いのか?
お茶にはカフェインとカテキンが含まれていて、この2つが体重の減少効果をもたらしてくれているのですが、それではこれらをどのくらい摂取すれば効果的なのかが気になるところですよね。
実は先の研究でもお茶の量が体重減少効果にどう影響するのかを調べていたのですが、
- お茶の量は体重の減少効果に関係しない
との結果が出ていました。
ということで、お茶は体重の減少効果に関しては、飲めば飲むほどいいというわけではないようです。それでは最低どのくらいとればいいのかの参考としていくつかの研究を見て見ましょう。
まず研究(*2)では
- カテキン25mgのお茶を毎食に分けて飲んだ場合
- カテキン180mgのお茶を毎食に分けて飲んだ場合
- カテキン280mgのお茶を毎食に分けて飲んだ場合
の3種類を比較して、その結果は
- 180mgと280mgのグループは25mgのグループよりも体重が大きく減少していた
ということで、280mgの方が少し効果は高かったようですが、180mgでも十分体重の減少効果は出ていました。
また研究(*3)では
- 1日にカテキン計270mgを3回に分けて飲んだ場合
- 1日にカテキン計600mgを3回に分けて飲んだ場合
- 1日にカテキン計900mgを3回に分けて飲んだ場合
- 1日にカテキン計1200mgを3回に分けて飲んだ場合
を比較していてその結果は、
- どれも同じくらいの効果だった
ということで、270mgまで行けばもう効果は上限に達していそうです。
ということで、お茶の量としては一日180mg以上を目安にとれば十分に効果はありそうですね。
ちなみに500mlのペットボトルのお茶に含まれるカテキンは180mgくらいで、濃い系のお茶になると360mgにもなるようなので、500mlペットボトルを1日に1本飲めばOKということです。これならわりと楽に続けられそうですね。
まとめ
本稿ではお茶の体重減少効果について説明しました。
ポイントをまとめると
- お茶には体重を減らす効果があることがメタ分析で確認された
- お茶の量は500mlのペットボトルを1日に1本飲めば十分そう
ということですね。
冒頭でも話した通り、お茶は体重の減少以外にも様々な効果を持つ健康飲料なので、1日1本でこれらの効果を得られるのなら試してみるのもいいのではないでしょうか。お茶はそんなに高いものでもありませんしね。
以上、本稿はここまで。
[参考文献]
*1: The effects of green tea on weight loss and weight maintenance: a meta-analysis