衝動買いをしやすい人の心理的特徴とは?
本稿のテーマは”衝動買い”です。
勢いで必要以上の性能の製品を買ってしまったり、
現実逃避で派手にお金を使ってしまったり
なんて経験が誰にもあると思います。
本稿では、こういった衝動買いの後悔を防ぐヒントとして、
衝動買いをしやすい人の心理的な特徴を学んでいきたいと思います。
衝動買いとは
衝動買いとは、自分をコントロールできずに、
その場の勢いで物を買ってしまうことを言いますが、
実はその原因はいろいろあります。
例えば、
買うことで得られる快感であったり、
現実逃避としてネガティブな感情を忘れるため、
周りの人がみんな買っているから
などなど
それぞれの原因では、人の心の中でそれぞれ別の心理が働いているわけです。
そこで人のいろいろな心理的側面と衝動買いの関係を、
こちらの文献が調べてくれています。
この文献では下記のような心理的側面を調べています
①人生の満足感
楽しいといった一時的な幸せでなく、
人生全体を通じた人生の幸福感を表したのが、
人生の満足感になります。
人生の満足感が低いと、快楽を求めて衝動買いが増えることが予測されます。
②感情
ポジティブな感情とネガティブな感情をどれだけ多く感じているかを表す指標です。
ネガティブな感情を強く感じているときには、
快楽を求めて衝動買いに走ってしまうという傾向が予測されます。
③社会的影響
社会的影響は周りの人の影響を受けやすいかどうかで、
大きく分けて2つの影響があります。
一つ目は物を買う時に他人の意見を求めるかどうかです。
他人の意見を求める人ほど、感情に流されずに客観的に物の価値を調べるので、衝動買いはしにくいと予測できます。
2つ目は他人への顕示欲です。
顕示欲とは他人に自分を見せびらかせたい欲求のことで、
例えば、ブランド物のバッグを欲しがったりするようなことです。
顕示欲が高いほど、衝動買いは多くなると予測できます。
④自尊心
自尊心とは自分に対して有能感を持っているかどうか、
そして自分を好きかどうかを表す指標です。
自尊心が低いとネガティブになりやすく、
安心を得るために衝動買いが増えると予測されます。
衝動買いをしやすい人の心理傾向
それではこれらの心理的側面を調べた結果、
どんな人が衝動買いをしやすかったのかというと、
- 人生の満足感が低いと衝動買いが多い
- ネガティブな感情が強いと衝動買いが多い
- 他人への顕示欲が強いと衝動買いが多い
- 自分の自信を持っていない人は衝動買いが多い
- 自分を好きになれない人は衝動買いが多い
ということです。
やはり人生の満足感がなかったり、ネガティブな感情が強いと、
それらを衝動買いの快楽で補おうとしてしまうみたいですね。
ちなみに
- ポジティブな感情は衝動買いとは関係ない
- 物を買う前によく調べる傾向のある人は衝動買いが少ない
という結果も得られています。
ポジティブな感情は衝動買いに関係ないということで、
ポジティブを増やすことよりもネガティブを減らすことの方が衝動買いを防ぐのには大切そうですね。
衝動買いを防ぐには
最後に、衝動買いを防ぐ方法を考えたいと思います。
上記の結果を見ると、衝動買いを防ぐためには
・他人によく見られたいという顕示欲は捨てる
・ネガティブな感情のときに使える衝動買い以外の気分転換を用意する。
・すぐに買わずに人の意見やネットのレビューで下調べをする
なんてところができそうなんじゃないでしょうか。
衝動買いを防ぐには、
”他人によく見られたいという気持ち”と”ネガティブな気持ち”
に特に注意した方が良さそうですね。
以上