読書の理解力を上げてくれる5つのテクニック

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本稿では読書の理解力をあげるてくれる次の5つのテクニックを紹介します。

  1. 予測する
  2. 描く
  3. 関連付ける
  4. 要約する
  5. 質問する

ちなみに読書力の向上を目的とした教育向けの研究でもこれらのテクニックが実験がされていて、実際に効果が確認されているものになります。

本を読んだけどあまり記憶に残らなかった、難しい本を読んだけどいまいち中身が理解できなかったみたいな経験は誰にでもあると思いますが、これらを改善する方法としてもこの5つのテクニックは有効だと思います。

それでは早速一つ目のテクニックからいきましょう!

①予測する (Predicting)

本の理解力を上げるためには、考えもなしに本を読んで内容を覚えようとするのではなく、前もってその本を読む目的、つまりその本からどんな知識が欲しいのかを考えておくことが大切です。そのためには、あらかじめ本の内容を予測しておくことが必要となります。

つまり

あらかじめ本の内容を予測する
→予測した内容から本を読む目的を決める
→実際に読んだ時の理解力が向上する

というわけですね。

予測の実践方法としては

  • 目次だけ読んで内容を予測する
  • ペラペラをページをめくって太字だけ目で追ってみる
  • 図やイラストだけサッとみる
  • キーワードだけピックアップしてみる
  • 書評から予測する

という感じです。

さらに予測のテクニックの重要なポイントがあって、それは予測した内容と実際の内容の差を読みながら比較することです。この比較することで、自分の予想していなかったことがより際立って理解力が深まるみたいなんですね。

②描く (Visualizing)

2つ目のテクニックは読んだ内容や心に浮かんだことを図やイラストとして描いてみることです。絵に書くというのは記憶力を上げることがわかっていて、単語の内容を文字でまとめた場合と絵でまとめた場合を比較すると、絵でまとめた方が2倍記憶できたっていう研究結果もあるみたいなんですね。

このテクニックの実践方法としては

  • 読んだ内容を図やイラストでまとめる
  • データをグラフの形で描いてみる
  • 読んでいるときに思い浮かんだイメージを書き出してみる
  • 物語なら登場人物や場面を描いてみる
  • マインドマップにまとめる

みたいなことができると思います。

③関連付ける (Making Connections)

関連付けは読んでいる最中に行うテクニックで、読んだ内容に対して他の知識を次々と関連付けていくというテクニックです。記憶は単品で覚えるよりも、他の知識と関連付けて覚える方がよく記憶できるんですね。

関連付けの実践方法としては

  • 自分の経験に関連付ける
    (本の内容と似た経験が自分にもあったなぁ、など)
  • 他の知識と関連付ける
    (この本が言っていることは、前に読んだあの本の内容とつながるなぁ、など)
  • 世界と関連付ける
    (この本の登場人物は現実世界のあの人にそっくりだなぁ、など)

といった感じで、関連付けの先は様々です。

④要約 (Summarizing)

本を読みながら内容を要約することで理解が深まります。本を読むというのは知識のインプットする作業ですが、それを自分の頭でまとめて自分なりの言葉で要約してアウトプットすることで、理解力が深まってより記憶にも残りやすくなるわけですね。

要約の実践方法としては

  • 各章で言いたかったことは何かを要約する
  • 本の内容を自分なりの表現で言い換えてみる

といった感じです。特に要約は読むのが嫌になりそうな長い本にも有効ということです。

⑤質問する (Questioning)

このテクニックは本の内容についての質問を作成して、それに答えることで理解力を上げる方法です。記憶に深く残すには、その記憶を使おうと思い出すプロセスがとても大切。なので勉強方法の場合でも、繰り返して参考書を読むことよりも、記憶のテストを繰り返す方が効果があるんですね。

質問の内容としては

  • この本の言いたかったことを一言で表すなら?
  • この本から何を学んだか?
  • この本で一番面白かった話は何?
  • この本の全体の話の流れはどういう構成だった?
  • この本で使われている専門用語の意味は?

などなどです。

まとめ

本稿では理解力を上げるための5つの読書テクニックを紹介しました。

ポイントをまとめると

  • 内容を予測して本を読む目的を決める
  • 文字でまとめるよりも絵でまとめる
  • 他の知識や経験とどんどん関連付ける
  • 自分で要約することで本の内容を整理する
  • 本の中身について質問して理解できているか確認する

ということですね。

やっぱりただ文章を目で追っていくだけではなかなか記憶には残りづらいみたいで、要約したり関連づけたりともっとアクティブに読書をすることが理解力や記憶力の向上には大切みたいですね。

本は読むことが目的ではなく、知識を得ることが目的なので、多少手間は増えてしまってもこれらのテクニックを実践してしっかりと理解することが大切なのかもしれませんね。

以上、本稿はここまで。

[参考文献]
*1: Improving reading skills through effective reading strategies

Naoto

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