ゲームが面白いのは5種類の好奇心を高めてくれるからという話

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本稿のテーマは「ゲームと好奇心」です。

スーパーマリオ、ゼルダの伝説、ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなど、ゲームをやったことがある人なら誰でも「このゲームには本当にはまった」と思えるゲームがあるものでしょう。私もポケモンやドラクエモンスターズ、メタルギアソリッド、League of Legendsなど様々なゲームにはまりました。

ゲームの力はすごくて、はまると本当に何時間でもぶっつつけでやってしまうんですよね。なぜこんなにハマれるのかというと、ゲームは好奇心をうまく刺激するように設計されていて、もっとやりたいと思わせてくれるからなんですね。

そこで、本稿ではカーネギーメロン大学の面白い論文(*1)で「ゲームは5つのタイプの好奇心を刺激している」という話があったので、これを紹介したいと思います。

好奇心とは何か

好奇心については心理学の世界で様々な研究がされているようで、

  • 好奇心は自分の知っている情報と知らない情報のギャップを埋めたいという気持ちから生まれる

と考えられています。さらに、どんな情報を知りたいのかなどの違いで、好奇心は5つの種類に分けられていて、ハマるゲームはこれらの5つの好奇心をうまく刺激してくれるから、やめられない止まらないというわけなんです。

それではこの5つの好奇心がどんなものかを見ていきましょう!

①知覚的な好奇心

知覚的な好奇心は、目で見たり、耳で聞いたりという五感への刺激がもたらす好奇心です。例えば、ゲームで新しい世界に入ったときに、鮮やかな緑の草木が見渡せたり、その中に奇妙なモンスターがいたり、という光景が目に入ったら冒険したいという気持ちが駆り立てられますよね。光景だけでなく、近くからレアモンスターの鳴き声が聞こえたり、軽快なBGMが流れていたりと耳から入ってくる情報も好奇心を高めてくれます。

他にもダンジョンの中で宝箱を見つけるだけでも、中に何が入っているんだろう?、どうやったらあの宝箱に辿り着けるのだろう?と好奇心を刺激します。

このように五感の刺激は好奇心を高めるのにかなり有効なんですね。

②操作の好奇心

2つ目の好奇心はゲームキャラクターなどを自分で操作することにより得られる好奇心です。映画とは違ってゲームでは自分でキャラクターを操作することができます。これがゲームへの好奇心をより一層高めてくれているんですね。

例えば、デビルメイクライのようなスタイリッシュなアクションゲームで、もっとかっこよくキャラクターを操作したいという好奇心であったり、ダンジョンの複雑な仕掛けがどんな風に動くのかを自分で手探りで操作してみたいという好奇心が「操作の好奇心」に当たります。

③複雑さ・曖昧さの好奇心

3つ目の好奇心は複雑さや曖昧さへの好奇心です。

ゼルダの伝説のようにダンジョンを攻略するのに複雑な謎解きをが必要であったり、ドラクエのようなRPGでもあのボスをどうやって倒そうかと戦略を立てたりと、ゲームが複雑だとそれをどうやって攻略しようかという好奇心が生まれます。ただし、この好奇心は人によってレベルが違うということに注意が必要で、人によっては難しすぎると逆につまらなくなってしまうということも起きてしまいます。最近のゲームでは初心者向けにヒント機能がついていたりしますよね。ちなみに私はこの好奇心が好きで、攻略サイトはクリアするまで見ないで自分でとことん考えるタイプです。

曖昧さは、例えば、使い方のよくわからないアイテムとかのことで、こういったアイテムは後になって他のアイテムと組み合わせたりして「あっこうやって使うんだ!」とわかりますよね。それまでの間、このアイテムはどうやって使うんだろうという好奇心が湧いているわけです。

④概念の好奇心

この好奇心は、概念を探求する好奇心で、どうしてそうなっているんだろうと答えを探し回るような好奇心です。

例えば、シビライゼーションという文明を発展させるストラテジー系のゲームはシステムがかなり複雑なのですが、そのシステムの概念を深く理解していったりすることです。

もっと簡単にいうと、RPGで亀の敵と戦っていて、なんかよく効く攻撃と効かない攻撃があることに気付いて、もう少し戦っていくと「あっ亀は防御が高いから、魔法がよく効くんだ」みたいな法則性を見つけたりすることですね。

⑤適用・反応の好奇心

この好奇心は、目新しくもない普通の物でも、その物が置かれている状況を変えることで刺激される好奇心です。

例えば、塊魂というゲームでは、雪だるまを転がして大きくするように、球体に様々なものをくっつけていって大きくします。このとき、普段目にしても好奇心も特に湧かない高層ビルであっても、塊魂の世界ではこの高層ビルをくっつけたらめっちゃ大きくなるぞという好奇心が湧きます。

ゲームの世界でも新しいマップに移動して新しい敵が出てきたりと状況は変わっていくので、その度にこの敵にはこの攻撃が効きそうだ!などの好奇心が刺激されるわけですね。

まとめ

本稿では「ゲームが好奇心を高める秘訣」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、ゲームは5種類の好奇心を高めていて

  • 知覚的な好奇心
  • 操作の好奇心
  • 複雑さ・曖昧さの好奇心
  • 概念の好奇心
  • 適用・反応の好奇心

ということです。

ゲーミフィケーションといって、仕事や勉強をゲーム化することで楽しめるようにする方法もあるので、これらの好奇心はゲーム以外にも応用できるかもしれませんね。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1: Integrating Curiosity and Uncertainty in Game Design

Naoto

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