アクティブかリラックスか?良い休日の過ごし方の研究

本稿のテーマは休日の過ごし方です。休日は仕事の疲れを癒す大切な日であり、また自分のやりたい活動に時間を注げる大切な時間でもありますよね。この休日に何をするのかで、リラックスの効果や人生の満足度が変わります。本稿では、休日の過ごし方と幸福度に関する3つの研究論文を紹介します。

仕事の疲れを癒すには?

コンスタンツ大学の研究(1)では休日の過ごし方を下記の5つの活動に分類してています。この研究では仕事が終わったときの状態と比較して、各活動がどれだけ幸福度を上昇させたか、つまり仕事のストレスからの回復効果を測定しています。

活動分類具体例幸福度の変化t
1. 仕事に関する活動仕事の準備など-0.107-3.452
2. 家事 掃除や洗濯、子供の世話0.0491.14
3. 低負荷の活動テレビを見る、本を読む0.1714.385
4. 社会的活動友達と出かける0.0692.156
5. 身体的活動スポーツや筋トレ0.1542.484

その結果としてわかったことは

  • 仕事に関する活動を休日にも行うと幸福度が下がってしまう
  • 家事は幸福度を特に変化させない
  • 低負荷の活動、社会的活動、身体的活動は幸福度を向上させる

この研究によると、仕事で時間に対するプレッシャーが大きい人ほど、休暇前の幸福度が低いということです。なので仕事のプレッシャーが大きい場合には、休暇はリラックスして過ごしたり、スポーツや筋トレでストレス発散するのが良さそうですね。

休暇の満足度を向上させるには?

次の紹介するのは3449人を調査した韓国の研究(2)です。この研究では休暇の過ごし方を次に3つの活動に分類して、各活動が人生の満足度とストレスにどう関係しているのかを調べています。

1.アクティブな活動スポーツや筋トレ、登山など
2.消極的な活動TVや読書、インターネットなど
3.社会的な活動クラブ活動や友達と合うなど

その結果をまとめると

  • アクティブな活動が多い人ほど休暇の満足度が高い
  • 女性は消極的な活動と社会的な活動が多いと休暇の満足度は低い傾向
  • 休暇の満足度が高い人ほど、人生の満足度も高くなり、ストレスも減る

ということです。アクティブな活動が休暇の満足度に良いというのは間違いなさそうですね。また休暇の満足度が人生の満足度やストレスの軽減につながるということなので、アクティブな活動を増やして休暇の満足度を高めていけば、結果として人生の満足度も高まり、ストレスも減っていきそうですね。

休日を楽しむ遊び心と幸福度

次の研究は休日の活動と遊び心に関する研究(3)です。遊び心が高い人は、ユーモアがあったり、色々な活動を楽しんでいたりして、幸福度が高いです。またクリエイティビティが高かったり、活動に没頭するフロー状態に多くはいることができたりと、遊び心には様々なメリットがあります。そんな遊び心を調べたこの研究では10個の活動と遊び心/幸福度の相関を調査しています。

No活動内容遊び心幸福度
1静かに一人で過ごす-0.11-0.15
2リラックスする0.030.05
3他の人を訪ねる0.100.16
4他の人と食事する0.020.08
5他の人と楽しいことをする0.300.27
6クラブ活動などをする0.200.03
7バケーションに出かける0.070.21
8自然と触れ合う0.190.24
9スポーツをする0.050.10
10趣味に時間を使う0.220.10

その結果わかったのは、

  • 静かに一人で過ごすのは、遊び心や幸福度にとってはマイナス
  • 遊び心と相関があるのは、5.他人と楽しいことをする、6.クラブ活動、8.自然と触れ合う、10.趣味に時間を使う 
  • 幸福度と相関があるのは、3.他人を訪ねる、5.他人と楽しいことをする、7.バケーションに出かける、8.自然と触れ合う

遊び心と一番強い相関のある活動が5.他人と楽しいことするということで、受け身になるのでなく自分で楽しさを作っていくことが大切なのかもしれませんね。自然との触れ合いが遊び心と幸福度の両方に相関があるのは面白いですね。自然には創造力を上げる効果もあるので、それが遊び心の向上にもつながっているのかもしれません。

まとめ

以上をまとめると

  • 家事や仕事等の義務的な活動は休日にはしない方が良い
  • 一人で静かに過ごすのは休日の満足度に対しては良くない
  • ただし仕事で疲れたときは、無理せずゆっくりするのも効果大
  • 人生の満足度を上げるにはアクティブ趣味を持つのが良い。特にスポーツなど身体的な活動が良いのは間違いない。
  • 遊び心を持って活動を心から楽しむと良い

といった感じですね。

ただし、これらはあくまで統計的な傾向です。例えば、内向的で読書が好きという人が無理にアクティブになろうとしても、ストレスが発生して逆効果になることも考えられますよね。なのでストレスにならない範囲内で様々な活動を試してみて、自分に合った休暇の過ごし方を探っていく、というのが良いかもしれないですね。

Naoto

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