数字に強くなると人生が楽になる?経済状況と健康への効果とは

「数字は苦手」だと言って、少しの計算でも敬遠してしまう人っていますよね。

しかし、保険プランの選択であったり、貯蓄の計画であったり、お得な商品の選択であったりと、生活の中では数字に強いと良い選択ができる場面がたくさんあります。

そこで「数字に強いとこんな良いことがあるぞ」という研究もあって、その中の一つでは家計と健康との関係を調べてくれていました。

そこで、本稿ではこの研究を参考に、数字に強くなることで人生にどんな良いことがあるのかを見ていきましょう。

数字の強さと経済状況

この研究では4,573人を対象にして、次の3つを測定しています。

  1. 計算能力の高さ
  2. 数字への自信
  3. 経済状況状況

ここでいう経済状況とは、クレイジットカードの借金はないかとか、投資をしているかなどの13個の基準から算出された指標になります。

この研究の面白いところは、実際の計算能力の高さに加えて、数字への自信も測定していることです。いくらの能力が高くても、自信がなければそれを発揮できない可能性がありますし、逆に能力が低いのに自信だけ高い場合には間違った計算をして経済状況は悪化してしまう可能性があります。

結果

それで、これらのデータの分析結果が次のグラフとなっています。

縦軸が経済状況の良さ、横軸が計算能力の高さで、
実線が自信が高い人の結果、点線が自信が低い人の結果となっています。

自信が高い人(実線)は能力が高まるとともに、経済状況も向上しています。
逆に自信が低い人(点線)は能力が高まっても、経済状況は変わっていません。

この結果から分かるのは

  • 計算能力が高くて、かつ数字への自信が高い人ほど経済状況は良い
  • 計算能力があっても自信が無いと経済状況は向上しない
  • 計算能力が低いくせに自信だけ高い人は、自信がない人よりも経済状況が悪化してしまう

ということですね。

数字に強くなれば経済状況は向上しますが、能力と自信のどちらか一方でも欠けてはいけないというのが大切なポイントですね。

数字の強さと健康

次にこの研究では、数字の強さと健康の関係を調べるために、全身性エリテマトーデスという病気の患者を対象に

  1. 計算能力の高さ
  2. 数字への自信
  3. 病気の評価スコア

を測定しています。この病気は健康的な生活習慣をすればある程度はコントロールできる病気で、生活習慣をうまくコントロールしている人ほど病気の評価スコアは低下するということです。

結果

それで、結果が次のグラフとなっています。

こちらも先程のグラフと同じように、
縦軸が病気のスコア(低いほど良い)、横軸が計算能力の高さ
実線が自信が高い人の結果で、点線が自信が低い人の結果となっています。

自信が高い人(実線)は計算能力が高まるとともに、病気のスコアは低下して健康であることがわかります。逆に自信が低い人(点線)は、計算能力が高まっても病気のスコアは改善していないことがわかります。

なので健康に関しても、先程の経済状況と同様に

  • 計算能力が高くて、かつ数字への自信が高い人ほど健康
  • 能力と自信のどちらか一方でもかけると健康は低下してしまう
  • 能力が低いのに自信だけ高いと、逆に健康は低下してしまう

という結果が得られていることがわかります。

まとめ

本稿では「数字への強さと経済状況・健康」についてお話ししました

ポイントをまとめると

  • 数字に強くなれば経済状況も健康も向上する
  • ただし数字の能力と数字への自信の両方が必要で、どちらか一方でも欠けてしまってはいけない
  • 特に能力が低いのに自信だけあると逆に経済状況も健康も悪化してしまうので注意

ということですね。

数字に強くなれば、長期的な利益の計算がうまくなったり、リスクの計算がうまくなったり、確率や期待値の計算がうまくなったりと、人生の中で良い選択ができるようになるのでしょう。

今回の研究結果からすると、数字に強くなりたいという人は、能力とともに自信も鍛えることが大切です。しかし能力に対して自信が過剰になってしまうと、逆効果になってしまうので、能力に見合った自信を持つように注意しましょう。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1: Despite high objective numeracy, lower numeric confidence relates to worse financial and medical outcomes

Naoto

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