水辺のアクティビティが健康や幸福にいいという研究

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グリーンエクササイズといって、自然に囲まれた場所で運動することは体の健康やストレスの低減に効果があることが分かっています。それで自然にも山や森、平原、丘など様々な種類がありますが、本稿で注目するのは海や海岸、川、湖といった「ブルースペース」と呼ばれる水に関連した自然です。

それで、アイルランド・ゴールウェー国立大学の研究(*1)が

  • スイミングやサーフィングのようなブルースペースでの運動は健康や幸福の向上に役に立つのか

をまとめてくれていましたので、その中身を見ていきましょう。

ブルースペースの効果とは?

この研究では、ブルースペースの効果を実験した33件の先行研究の内容をレビューしてまとめてくれています。どのような研究が含まれているのかというと、

  • ブルースペースの具体的な場所としては、海、ビーチ、川、湖などが含まれる
  • アクティビティの種類としては、カヌー、ボートレース、カヤック、セイリング、スキューバダイビング、サーフィング、スイミング、フライフィッシングなど様々
  • 実験の参加者は総計で2,031人で、ブルースペースが体の健康、メンタルの健康、幸福感に効果があるのかを確かめている

ということ。病気やメンタルの不調がなければ幸せな人生というわけではないので、この研究では幸福感の向上までしっかりと分析してくれています。

結果①:メンタルや幸福感

最初にメンタル面の健康や幸福感に対するブルースペースのアクティビティの効果としては

  • 自尊心、自己効力感、社会的な自信、レジリエンス、ストレス、気分などの幸福に関連するメンタルの指標を総合的にみると、ブルースペースのアクティブティでメンタルや幸福感は改善していた
  • また、ブルースペースのアクティビティを通じて、人間関係も向上するという効果も得られていた

ということが分かっています。ブルースペースのアクティビティはポジティブなメンタルを作るのに役立って、幸福感を高めてくれるということですね。良好な人間関係やコミュニティへの所属感も幸福には大切な要素なので、そういった面でもブルースペースのアクティビティは効果があるようです。

結果②: 身体の健康

身体的な健康への効果としては

  • サーフィングをすることで波に乗る運動能力やバランス感覚が向上した
  • ブルースペースの運動の後で体の痛みが軽減された
  • 心拍数の低下が確認された研究もあった

といった効果が確認されているようです。考えてみればブルースペースのアクティビティは運動が多く、運動が体の健康に良いのは当たり前ですね。釣りのような運動量の低い活動で効果があるのかはわかりませんが、スイミングなどの運動量の高い活動であれば体に良いのは間違い無いでしょう。

結果③:長期的な効果

最後にブルースペースの活動が長期的に効果があるのかについてはいくつかの研究があって

  • ブルースペースの活動の向上したレジリエンスや自尊心が5ヶ月後でも残っていたという研究
  • ブルースペースの活動の向上したレジリエンスが1年後には元に戻ってしまっていたという研究

と結果は分かれるようです。単発のアクティビティの効果の持続性と、アクティビティを長期に継続したときの効果も別の話なので、なんとも言えない結果だと思います。

研究の数も少ないようなので、「長期的な効果については確かなことはまだ分からない」というのが現状のようですね。

まとめ

本稿では「ブルースペースのアクティビティの健康・幸福への効果」についてお話ししました。

  • ブルースペースのアクティビティは、レジリエンスや自尊心などのメンタルを向上し、幸福感を高めてくれる
  • ブルースペースのアクティビティは、身体能力や体の痛みの軽減など、体の健康も高めてくれる
  • 長期的な効果についてはまだ分かっていないので今後に期待

ということですね。

サーフィンやカヤックなどのアクティビティは未経験だと敷居が高く感じてしまうのが難点ですね。しかし、新しいことを経験することはクリエイティブになれる良い機会でもあるので、逆に新しいことの挑戦する楽しみがあると考えると良いのかもしれませんね。

以上、本稿はここまで。

[参考文献]

*1 : Blue care: a systematic review of blue space interventions for health and wellbeing

Naoto

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