どんな休暇の過ごし方をする人が先延ばしが少ないのか

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このブログでは先延ばしの改善方法について、これまでにも下記のような記事を書いてきました。

そして、今回新しく紹介するのはスペインのマラガ大学らの研究で

  • 「休暇の過ごし方と先延ばしの傾向にはどんな関係があるのか?」

について見ていきたいと思います。

先延ばしと休暇の活動

先延ばしは学生では勉強、社会人なら仕事を対象に研究がされることが多いです。しかし、人生では勉強や仕事以外にも、家事や趣味など様々な場面で先延ばしは起こるもので、1つの分野での先延ばしが他の分野に波及する可能性なども考えられます。そのため、勉強や仕事以外のことについても先延ばしとの関係を理解することが大切で、マラガ大学の研究はその中でも「休日の過ごし方」に注目してくれたわけですね。

それで、この研究がどうやって休暇の過ごし方と先延ばしの関係を調べたのかというと、237人の学生を対象にデータを収集して分析をしています。

収集したデータは主に2つで

  1. 先延ばしの傾向を次の4つに分けて測定
    ①行動に取り掛かるまでの遅さ
    ②優柔不断や判断の遅さ
    ③締め切りや集合時間をどれだけ守れないか
    ④計画がどれだけ立てられていないか
  2. 休暇の過ごし方
    仕事や授業以外の時間でどんな活動をして過ごすのかを3つ挙げてもらって、それぞれの活動について週何回やるのかと合計で何時間やるのかを測定。

という感じです。

結果:休暇の活動

まず最初に、休日の過ごし方としては次の表のようなことが行われていたということです。

やっている人の割合週何回か?平均投入時間
自分の健康管理2.2%4.75回180分
勉強7.6%3.57回314分
家事や家族の世話5.4%3.80回312分
人付き合い63.2%3.98回863分
スポーツやアウトドア81.6%3.96回419分
趣味やコンピュータ24.3%5.27回500分
読書やTVなどマスメディア18.9%5.23回439分
旅行やお出かけ3.2%3.83回1200分

特にやっている人の割合が高いのが多いのが、スポーツやアウトドアと人付き合いで、どちらも50%を超えていますね。続いて多いのは、趣味やコンピュータと読書やTVなどのマスメディア系でこれらは20%前後となっています。他はどれも10%以下の少数となっています。休暇で行う活動のベスト3を聞いているので、家事のような当たり前のことはなかなかベスト3には入りにくいのかもしれませんね。

結果:休暇の活動と先延ばし

次が本題で、この研究ではそれぞれの休暇の過ごし方と4つの先延ばしの傾向の全てのペアの関係の相関を分析してくれています。

その結果として分かったことは

  • 「趣味やコンピュータ」「人付き合い」の頻度が多い人は、優柔不断や決断の遅さが低い傾向があった
  • 「勉強」への投入時間が長い人ほど、期限を厳守しない傾向があった
  • 「スポーツやアウトドア」の頻度と投入時間が多いほど、計画が欠如している傾向があった

ということ。

なので、先延ばしに対して良い相関関係が得られたのは「趣味やコンピュータ」と「人付き合い」ということですね。

ただし、今回の研究結果は相関関係なので、実際に「趣味やコンピュータ」と「人付き合い」を増やすことで先延ばしが減るかどうかまではわかりません。また、実験の対象もスペインの学生という限られたサンプルなのにも注意が必要です。今後もう少し研究が進めばもっと深い関係まで見えてくるかもしれませんね。

まとめ

本稿では「休暇の過ごし方と先延ばし」についてお話ししました。

ポイントをまとめると

  • 「趣味やコンピュータ」「人付き合い」が好きな人ほど、優柔不断や決断の遅さが低い傾向があって、先延ばしに効くかも
  • 「勉強」と「スポーツとアウトドア」は、それぞれ時間と計画に対してルーズになる傾向がある

ということです。

今回の研究はざっくりとした分類で休暇の過ごし方をくくっているので、今後もっと具体的にゲームがダメだとか、ジョギングがいいとかの関係までわかってくると面白そうですね。

以上、本稿はここまで。

[参考文献]

*1 : Leisure and Procrastination, a Quest for Autonomy in Free Time Investments: Task Avoidance or Accomplishment?

Naoto

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