野菜を食べるよりお菓子を食べた方が幸せなのか?

最終更新日

Comments: 0

食事となるとやっぱり気になるのは健康面です。野菜をたくさん食べようとか、脂っこいものは控えようとか、食事の健康に関するアドバイスはそこら中にありふれていますよね。

これに対してドイツのコンスタンツ大学の研究では、食事は健康になるためのものだけでなく、幸せにも通じるものだと考えていて、食事と幸せの関係を調べてくれています。いくら健康だからと言って、お菓子を何も食べられない生活になったら、もしかしたら幸福感は下がってしまうかもしれませんよね。

そこで、この研究では

  • 人は何を食べたときに幸せを感じているのか?
  • 人は朝食や昼食、夕食など食事のタイミングで感じる幸せも違うのか?

を調べてくれていますので、本稿ではその中身を見ていきましょう。

幸せな食事の記録

この研究では38名の参加者に、8日間にわたって全ての食事や間食を記録してもらっています。このときに食事と幸せの関係を知るために、

  • どのタイミングか?(朝食、昼食、夕食、間食、ティータイム)
  • どんなものを食べたか?(肉、魚、野菜、フルーツ、甘いお菓子、など)
  • どれだけ幸せを感じているのか?(100点満点で採点)

をリアルタイムに食事の直後にスマホで記録しています。

集まった食事のデータは合計で1044件で、これらのデータを食事の種類やタイミングで分類して、どんな食事が幸福感が高いのかを分析してくれています。

結果1:食事のタイミングと幸福感

まず最初に幸せな食事のタイミングは、順番に並べると次のようになっています。

  1. 午後のティータイム(幸福感:82.41点)
  2. 夕飯(幸福感:81.47点)
  3. 軽食(間食)(幸福感:79.45点)
  4. 朝食(幸福感:74.28点)
  5. 昼食(幸福感:73.09点)

ティータイム・夕飯・間食が80前後の満足度で、朝食・昼食は少し離されて73点程度になっています。朝食や昼食は学生や社会人だと時間的にゆっくりできなかったりするので、それが影響しているのかもしれませんね。意外なのが午後のティータイムが一番幸福感が高いということ。確かに、仕事や勉強で疲れてきた午後3時ごろにティータイムで一休みするのは幸せなことですね。

結果2:食事の内容と幸福感

続いて、食事の内容と幸福感の関係は次の表の通りです。

合計回数幸福感
野菜40077.57
フルーツ21878.29
甘いもの35678.93
塩辛いもの1680.40
ペストリー1478.67
パン28475.52
パスタ22677.89
シリアル13375.05
6180.47
乳製品36675.46
19478.26
3879.22
肉の代替品2383.62
2671.82

この結果から分かるのは、大体どの食品も71〜83点くらいで、ダントツして幸せな食品はないということですね。チョコレートやケーキのような甘いものは、食べているときの一時的な幸福感がすごく高そうに思えますが、実際にはそんなことはなくて幸福感という意味では他の食品とあまり変わらないようです。

そして、みんなが食べる頻度×幸福感を計算して、各食品がどれだけみんなを幸福にしているかの総計スコアを算出して順位にしてみると

  1. 野菜(総合スコア:27,995)
  2. 甘いもの(総合スコア:26,443)
  3. 乳製品(総合スコア:25,127)
  4. パン(総合スコア:19,407)
  5. パスタ(総合スコア:16,213)
  6. フルーツ(総合スコア:15,659)
  7. 肉(総合スコア:13,382)

ということ。なんと、食べる頻度も考慮すると、一番幸福感を与えている食品は”野菜”という結果になっています。実は他の研究でも野菜のメンタル面への良い効果は確認されていて

  • オーストラリアの12,000人を対象にした研究で、野菜とフルールの摂取量が多い人は、その後2年間にわたって幸福感が高かった
  • また他の研究では、野菜とフルーツの摂取量が高い人は、その後数日間にわたってポジティブな感情が高かった

と言ったことが分かっています。つまり、野菜は健康に良いだけでなく、幸福にも良い食品ということで、幸せな食事をしたいからと言って、お菓子のような快楽的な食事はしなくても大丈夫ということですね。

まとめ

本稿では「幸せな食事とは何か」について話をしました。

ポイントをまとめると

  • 午後のティータイム、夕飯、間食で特に幸せを感じやすい
  • 食べ物の種類でも幸福感に差はあるが、お菓子のような快楽的なものが特別幸福感が高いわけではない
  • 食べる頻度を考慮すると、野菜から幸福感を得ている人が一番多い

ということですね。

食事の健康への効果だけでなく、食事の幸せへの効果にも注目した面白い研究でしたね。結果としては野菜は健康にも幸福にもいいということなので、これからもモリモリ野菜を食べていきたいと思います。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : Healthy food choices are happy food choices: Evidence from a real life sample using smartphone based assessments

Naoto

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする