超越瞑想で完璧主義も軽減するという研究

最終更新日

Comments: 0

完璧を追求することは成果を向上させるためには良いことでありますが、過度に完璧にこだわりすぎると「完璧でないといけない」という強迫観念じみたプレッシャーになってしまってメンタルが悪化してしまうことがあります。

そこで、完璧主義を軽減するのには、瞑想で思考を広げてあげればいいのでは?という考えがあって、ダブリン大学の研究(*1)では

  • 超越瞑想で完璧主義や不安、落ち込みが軽減されるのか?

について調べてくれていました。本稿ではこの研究を参考に、瞑想と完璧主義の関係を学んでいきましょう。

超越瞑想とは?

瞑想にも色々な種類があるのですが、この研究では超越瞑想を使用しています。マインドフルネス瞑想やボディスキャン瞑想など、客観的に思考を見つめたり、体の感覚に意識を集中させたりと、意識をコントロールするタイプの瞑想が多い中で、超越瞑想は何もコントロールはせずにただリラックスすることを目的にしています。

超越瞑想は瞑想の中でも簡単な部類で、椅子に座るなどリラックスした姿勢で、目を閉じてマントラを心の中で繰り返し唱えるというものです。マントラとは、「Homm」「Kirim」「Inga」などの単語のことで、マントラの意味は別に知らなくてよくて、大切なのはこれらを深いリラックス状態で唱えることらしいです。

なので、超越瞑想の実践方法としては、椅子に座って、目を閉じて、心の中で「キーーリーームーーー、キーーリーームーーー」とマントラを繰り返し唱えればいいわけですね。時間は15分ほどが定番みたいです。

超越瞑想は、他の思考をコントロールするタイプの瞑想と違って、無の状態みたいな深いリラックス状態(超越状態)に入ることを目的にしていて、他の瞑想を比べても不安などの軽減効果が特に高いということも分かっているんですね。

超越瞑想と完璧主義

ダブリン大学の研究(*1)では超越瞑想の完璧主義への効果を調べるために、43人の大学生を対象に1日15分の超越瞑想を実践してもらっています。期間は2学期でその前後で

  • 完璧主義
  • 不安
  • 落ち込み

がどれだけ変化するのかを測定しています。想定としては超越瞑想により完璧主義がうまく軽減されているというわけですね。

結果

それで結果が次のグラフになっています。上からそれぞれ完璧主義、不安、落ち込みのグラフとなっています。

これらのグラフはどれも右から下りになっていているので

  • 完璧主義・不安・落ち込みの全てが超越瞑想を実践することで低下した

という結果になっていることが分かります。

これまでにも不安や落ち込みが瞑想で軽減されることは多くの研究で確認されていましたが、今回の研究では超越瞑想で完璧主義も軽減できるという面白い結果になっていますね。

なので仕事や勉強などで、「一つもミスをしてはいけない」みたいな強迫観念で自分自身を追い込んでしまいがちな人は、超越瞑想を実践してみると良いでしょう。

まとめ

本稿では「超越瞑想と完璧主義」についてお話ししました。

ポイントをまとめると

  • 超越瞑想とは、リラックスした状態で目を閉じてマントラを繰り返し唱えるタイプの瞑想
  • 超越瞑想で、不安や落ち込みだけでなく、完璧主義も軽減させることがわかった

ということですね。

私も以前にお坊さんに直接瞑想を指導してもらう機会があって、その時は「南無妙法蓮華経」をひたすら唱えました。その時の感覚としては、思考がどうとかを考える余裕もなくて、ひたすら唱える南無妙法蓮華経とシンクロしているような深い心理状態になれて、心が落ち着きました。

超越瞑想は手軽だけど効果も抜群に良い瞑想なので、興味がある人は是非実践してみてください。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : The Effect of Meditation on Self-Reported Measures of Stress, Anxiety, Depression, and Perfectionism in a College Population

Naoto

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする