どんなジョブ・クラフティングが仕事のパフォーマンスを向上してくれるのか?

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ジョブ・クラフティングとは、仕事を自分に適した形に作り替えることです。例えば、仕事の進め方を自分で工夫したり、仕事での関わる人間関係を変えたり、仕事の難易度を変えたりと、ジョブ・クラフティングにも色々な方法があります。

そして、ジョブ・クラフティングの何がいいのかというと、自分にあった形に仕事を作り替えることで自分の強みが活かせるようになったり、自分で仕事をコントロールしている感覚が高まって働きがいが向上したりすると言われているんですね。

そこで本稿では「ジョブ・クラフティングと仕事のパフォーマンス」について調べてくれたエラスムス・ロッテルダム大学の研究(*1)を参考に

  • どんな風に仕事を作り替えたときにパフォーマンスは向上するのか?

について見ていきましょう。

ジョブ・クラフティングと仕事のパフォーマンス

エラスムス・ロッテルダム大学の研究では、77人の海軍学校の生徒を対象に、リーダーシップトレーニングで航海訓練中のジョブ・クラフティングと仕事のパフォーマンスを測定しています。

この研究の特徴としては、日記を使ってジョブ・クラフティングと仕事のパフォーマンスを30日間にわたって毎日測定していることです。毎日の変化を測定すると、同じ人でもジョブ・クラフティングが多かった日と少なかった日でパフォーマンスに差が出るのかが測定できるわけですね。

そして、この研究ではジョブ・クラフティングを4つの種類に分類しています。

  1. チャレンジングなジョブ・クラフティング
    より高い難易度の仕事に挑戦していくジョブ・クラフティング
  2. リソース向上のジョブ・クラフティング
    無駄な仕事を減らして時間を作ったり、新しい人間関係を作って仕事を進めやすくしたり、勉強してスキルを向上させたりなど、自分の仕事にとってのリソース増やすジョブ・クラフティング
  3. 仕事の要求を減らすジョブ・クラフティング
    ストレスとなる仕事を減らしたり、仕事の難易度を下げたり、嫌いな人と一緒に仕事をするのを避けたりと、仕事で自分にとって苦労になることを減らすジョブ・クラフティング
  4. 仕事を楽しくするジョブ・クラフティング
    仕事の進め方を楽しめる形にしてみたり、目標時間を決めてタイムアタックにしてみたりと、仕事に楽しさをプラスするようなジョブ・クラフティング

最終的には、これらの4つのジョブ・クラフティングが日々の仕事のパフォーマンスにどのように影響するのかを分析してくれたわけですね。

結果:パフォーマンスを上げるジョブ・クラフティングとは?

早速結果を見てみると

  • チャレンジングなジョブ・クラフティングが多い日は、仕事のパフォーマンスが高い傾向があった
  • リソース向上のジョブ・クラフティングが多い日は、仕事のパフォーマンスが高い傾向があった
  • 仕事を楽しくするジョブ・クラフティングが多い日は、仕事のパフォーマンスが高い傾向があった
  • しかし、仕事の要求を減らすジョブ・クラフティングが多い日は、仕事のパフォーマンスが低い傾向があった

ということ。

基本的にはジョブ・クラフティングは仕事のパフォーマンスを高めてくれるようですが、仕事の要求を減らすジョブ・クラフティングのみはパフォーマンスを低下してしまうようです。仕事の目標が低すぎるとなかなかモチベーションが上がらないように、仕事の要求を減らすことは安心感や働きやすさを高めても、パフォーマンスは向上してくれないのかもしれませんね。

結果2:仕事のプレッシャーとジョブ・クラフティング

次に、大きな仕事に取り組んでいたり、締め切り間近で忙しかったりと仕事のプレッシャーが高いときには、ジョブ・クラフティングをする余裕がなくなってしまうことが考えられます。先の研究では、この観点についても調べてくれていて、その結果として

  • 仕事のプレッシャーが高いと、チャレンジングなジョブクラフティングが減ってしまう
  • 仕事のプレッシャーが高いと、仕事を楽しくするジョブクラフティングが減ってしまう

と、2種類のジョブクラフティングが低下してしまうということが分かっています。私たちは仕事が忙しくなると、挑戦することや楽しく働くことを忘れがちになってしまうのかもしれませんね。

まとめ

本稿では「ジョブクラフティングと仕事のパフォーマンス」についてお話ししました

ポイントをまとめると

  • チャレンジング・リソース向上・楽しさ向上のジョブ・クラフティングは仕事のパフォーマスを上げてくれる
  • 仕事の要求を減らすジョブ・クラフティングはパフォーマンスを低下させてしまう
  • 仕事のプレッシャーが高まると、チャレンジングと楽しさ向上のジョブ・クラフティングが減ってしまう

ということ。

仕事の要求を減らすようにマイナスを無くす方向で考えるのではなく、楽しさや挑戦などのプラスを生む方向に仕事を作り替えようとすると、良いジョブ・クラフティングができるのかもしれませんね。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : Job crafting and playful work design: Links with performance during busy and quiet days

Naoto

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