意義を感じる仕事ほど、社員は強みを活かしてパフォーマンスが向上するという研究

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仕事に意義を感じることは、仕事へのモチベーションやエンゲージメントを向上するためにも大切なことです。自分のやっている仕事があまり意味のないものだと、当然モチベーションが上がらないわけですね。

しかし、どうすれば仕事の意義が向上できるのかは難しい問題で、

  • 社会の貢献できる仕事が良い
  • 成長を感じる仕事が良い
  • 目標を定めて達成感のある仕事が良い

などと、様々な要素が考えられると思います。

そこで本稿では、

  • 自分の強みを活かせる仕事は、仕事の意義が高く、パフォーマンスも向上するのでは?

ということを調べてくれたエラスムス大学らの研究(*1)を見ていきましょう。

仕事の意義と強みの活用

エラスムス大学らの研究では、ヘルスケア事業で働くプロフェッショナル459名を対象に、仕事の意義と強みの活用を測定しています。具体的には以下の四つのデータが測定されています。

  • 仕事の意義
    ”自分の人生の意義に仕事がどう貢献しているのかが分かる”
    という質問に1〜7点で点数付け
  • 強みの活用
    “仕事の中で自分の強みの恩恵を得ている”
    という質問に1〜7点で点数付け
  • 仕事のエンゲージメント
    “仕事中は活力が湧いている”
    “私は熱心に働いている “
    “私は仕事に没頭している”
    の三つの質問に0〜6点で点数付け
  • 仕事のパフォーマンス
    “自分の仕事を十分にこなせている”
    という質問に1〜5点で点数付け

そしてこれらのデータから、仕事の意義と強み・エンゲージメントの関係、そして最終的に仕事のパフォーマンスが向上するのかが分析されています。

結果:仕事の意義と強み・エンゲージメントの関係

早速分析の結果を見てみると

  • 意義の高い仕事では、従業員は強みを高く発揮していた(.74)
  • 意義の高い仕事では、従業員は仕事へのエンゲージメントが高かった(.57)
  • さらに、従業員は強みを発揮するほど仕事のエンゲージメントもしていた(.31)

ということ。

やはり想定の通りに、強みを活かすことができる仕事ほど仕事の意義が高まっています。さらには、強みを活かすことが、仕事へのエンゲージメント(活力や没頭感)も高めるというダブルの効果が得られています。

結果2:仕事のパフォーマンスは向上したのか?

次に、仕事のパフォーマンスにどう影響していたのかの分析を見てみると、

  • 強みを多く活かすほど、仕事のパフォーマンスは向上していた(.31)
  • エンゲージメントが高まるほど、仕事のパフォーマンスは向上していた(.15)

ということ。

つまり、仕事の意義を感じる→強みを活用しエンゲージメントが高まる→仕事のパフォーマンスが向上するという関係があることが分かったわけです。仕事の意義との関係でも、仕事のパフォーマンスとの関係でも、エンゲージメントよりも強みを活用することの方が少し高い効果が出ています。なので、その人の強みにあった仕事を与えたり、仕事の進め方をその人の強みにあった形にカスタマイズしてあげると良いでしょう。

まとめ

本稿では「仕事の意義と強みの活用」についてお話ししました。

ポイントをまとめると

  • 意義が高い仕事と特徴として、従業員は自分の強みを発揮していて、仕事のエンゲージメントも高い
  • その結果として、意義が高い仕事では従業員の仕事のパフォーマンスも高い

ということ。

仕事の意義の難しさとして、何に意義を感じるかは人それぞれだということは忘れてはいけないポイントの一つです。つまり、この特徴さえあれば意義の高い仕事という絶対的な基準はなく、仕事が自分に合っているかというフィット具合で決まるんですね。

実は強みの活用はこのポイントにも合っているもの。強み自体が人それぞれ違うものなので、それにフィットした仕事で強い意義を感じるのは十分納得できるものなんですね。これらのポイントを軸に仕事の意義を向上するには、ジョブ・クラフティングが有効だという研究もあります。ジョブ・クラフティングについてはこちらの記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : The motivational potential of meaningful work: Relationships with strengths use, work engagement, and performance

Naoto

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