グループのアイデア出しでクリエイティビティが高いのはどんな人なのか?

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斬新なアイデアを出したり、今までにない問題解決方法を提案したりと、最近ではクリエイティビティを発揮することが大切だと言われるようになりました。変化の早い現代だからこそ、その変化を先導する創造力が必要なわけですね。

それでアイデア出しにもいくつか方法がありますが、その中でもみんなで集まってアイデアを出しまくるブレインストーミングという手法が有名です。他の人の意見を否定せず、アイデアの質も気にせず、馬鹿げたアイデアでもいいから、できるだけたくさんのアイデアをどんどん言い合う会ですね。

本稿ではこのブレインストーミングについて

  • ブレインストーミングでクリエイティビティを発揮する人は、どんな人なのか?

について調べてくれら研究を見てみましょう。

ブレインストーミングとクリエイティビティ

今回取り上げる研究(1)では、72人の学生を対象にブレインストーミングを行なって、クリエイティビティの高い生徒の特徴を調べています。

この研究ではクリエイティビティを向上させる要素として、内発的モチベーションにも注目していて、

  • 半分の人は面白いタスクだといって内発的モチベーションを上げる
  • もう半分の人には退屈なタスクだといって内発的モチベーションを下げる

という介入も行なっています。

ブレインストーミングとしては「前に自分が買った本を売るためのアイデア」というテーマで、オンライン上でアイデア出しが行われています。このとき生徒が画面のどこを見ているのかが監視されていて、

  • 画面の左半分にある他人の意見をよく見ているのか?
  • 画面の右半分にある自分が出した意見をよく見ているのか?

が測定されています。

そして生徒のクリエイティビティの高さとしては、

  • 流暢性
    どれだけスラスラとアイデアが出ているかの指標。
    出したアイデアの総数で測定する。
  • 柔軟性
    出したアイデアがどれだけ幅広く分散しているかの指標。
    例えば、似たようなアイデアを多く出している場合は柔軟性は低い。
  • オリジナリティ
    出したアイデアがどれだけオリジナリティの高い奇抜なものかの指標。
    研究者が点数づけして測定する

の3つが測定されています。

結果1:モチベーションとクリエイティビティ

早速結果を見てみると、まず最初に

  • ブレインストーミングへの内発的モチベーションが高い生徒ほど、アイデアの流暢性と柔軟性が高かった

という結果が得られています。

ブレインストーミングを楽しんで積極的に参加しているほど、アイデアの数が増えて、考え方の柔軟性も高まるわけですね。なのでブレインストーミングを実施するなら、バカなことを言い合って楽しめる雰囲気づくりも大切にしましょう。

アイデアのオリジナリティだけは内発的モチベーションでも向上していません。オリジナリティの高い奇抜なアイデアとなると、ブレインストーミング中にひらめきが必要なのかもしれませんね。

結果2:視線とクリエイティビティ

次に生徒の視線とクリエイティビティの関係を見てみると、

  • 他人が出したアイデアよりも、自分の出したアイデアに長い時間の視線を向けている生徒ほど、アイデアの数を多く出していた

ということ。

他人のアイデアを多く見た方が刺激がもらえて、新しいアイデアが出やすいと考える人も多いでしょう。しかし、実際には逆で、アイデアを多く出す生徒は、自分が出した意見に多くの目を向けていたということです。他人のアイデアを見るのは、行為としては受け身になってしまいます。他人のアイデアをみる時間よりも、自分でアイデアを考える時間を増やした方が、多くのアイデアを思いつけるのかもしれませんね。

まとめ

本稿では「アイデア出しでクリエイティビティが高い人はどんな人か?」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • アイデア出しでクリエイティビティが高いのは、内発的モチベーションが高く、他人の意見よりも自分の意見に多くの視線を向ける人

ということ。

実は大人数でブレインストーミングをするよりも、個人で考え込んだ方がアイデアはたくさん出るという研究は他にもあります。人数が増えるほど他人のアイデアを聞く時間が増えて、自分で考える時間が減ってしまうんですね。なので、事前に一人一人でアイデア出しをして、それを持ち寄って共有する形の方が、ブレインストーミングの効果は高まるかもしれません。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : Intrinsic motivation enhances online group creativity via promoting members’ effort, not interaction

Naoto

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