良い完璧主義と悪い完璧主義
完璧主義の人っていますよね
- 細かなことまでちゃんとしていないと気が済まない
- 1ミリも失敗したくない
- 高い目標を持ち、自分をめちゃ厳しい
- 他人の評価に敏感
完璧主義の人は細部まで完璧にしようと努力して、正確で質の良い成果を出すというイメージがあります。
医者やパイロットのような仕事にはぴったりですね。
一方で、完璧主義な人ってなんか神経質で楽しくなさそう、なんてイメージもあります。
実は、心理学の研究によると、完璧主義には一歩間違えると人を不幸にしてしまう負の側面をあるとのこと。
そこで本稿では
悪い完璧主義とはどのようなものか?
悪い完璧主義に陥らないようにするにはどうすればいいのか?
を紹介します。
良い完璧主義
良い完璧主義のポイントは、目標達成により自信が深まっていくこと。
- 高い目標を掲げる
- 目標達成のために努力する
- 目標を達成して自信がつく
- 次の目標へ取り組む
このループを繰り返すことで自信とともに能力や成果もどんどん向上していく。
このような良い完璧主義の人は
- 困難な課題でも自分ならできるという自信を持っている
- 課題の立ち向かって行動していく
という特徴を持っている。
悪い完璧主義
悪い完璧主義では、良い完璧主義と真逆で自信が失われていってしまう。
- 高い目標を掲げる
- 達成ができずに自分には能力がないとがっかりする
- 自己批判によりストレスや悩みが増える
- 失敗を恐れて行動を回避するようになる
- 逃げれば逃げるほど自信を失っていく
悪い完璧主義では高すぎる目標と自分の能力にギャップを感じて、
自信がどんどん失われてしまっているんですね。
悪い完璧主義の人は
- 他人の目が気になり高すぎる目標を設定してしまう
- できている部分よりもできていない部分に過剰に注目する
- 何でも自分のせいだと思い、自分に対して厳しい
- 困難な課題や苦手なことを避ける。あるいは先延ばししてしまう。
- 自分で完璧と思えるまで他人に見せないので時間がかかってしまう。
- 他人を頼ることが出来ない
というような特徴があります。
悪い完璧主義に陥ってしまうと、
- ダメな部分ばかりに注目してしまうのでネガティブな感情が増えてしまう
- 日常的な出来事でストレスを感じるようになってしまう
- 自信をなくして思い悩むことが多くなってしまう
といったように人生がどんどん不幸な方へ傾いてしまうんですね。
悪い完璧主義にならないために
完璧主義が人を不幸にするメカニズムは3つのステップになっています、
自分を批判してしまう
➡︎自信がなくなってしまう
➡︎問題を回避するようになってしまう
これらのステップに沿って悪い完璧主義に陥らないようにするためには何をすればいいのか、その対策を紹介していきます。
自己批判を止める
自己批判を止めるには、まず自分の責任ではないことにまで悩まないことです。
例えば、チームで仕事をしていて失敗してしまったときに、その失敗が100%自分のせいということはないと思います。
なので、自分の責任の範囲はしっかりと客観的に見ると良いです。
特に他人を変えることはできないので、他人のことで悩みすぎないようにしましょう。
自己批判を止めるためにできることの2つ目は、良かったことにも目を向けることです。
どんな失敗の中にも良かった点や成長できた点はきっとあります。
できなかった事ばかりを考えてしまうと、気持ちがネガティブになってしまうので、良い面にもしっかり目を向けることも大切です。
また、エジソンやピカソが大きな成果を出せたのは、膨大な数の失敗をしていたからと言います。
失敗を失敗のままにするのでなく、そこから学ぶことこそが重要ということですね!
3つ目が、他人の目は気にしすぎないということです。
悪い完璧主義の人は他人からの評価を気にしすぎるあまり、
高すぎる目標を設定してしまったり、
少しの失敗でも過剰にネガティブに考えてしまいがちです。
他人の評価よりも、仕事の成果や自分の成長に集中しましょう。
自信をつける
自信をつけるには目標設定を適切にすることです。
目標は適切な難易度にして徐々にステップアップしていくことで自信は深まっていきます。
例えば、ランニングを習慣にしたい場合、
いきなり10kmを週5日なんて設定しても、3日目には挫折してもう続かない人がほとんどだと思います。
それなら1kmを週末だけから初めて、徐々に距離と頻度を増やしていった方が、ずっと続く人は多いと思います。
始めるときは意気込んで目標を高めに設定してしまいがちですが、
しっかりと自分の能力にあった難易度を心がけましょう。
問題に向かっていく
問題に向かっていくためにできることは、
サポートしてくれる人を見つけることです
悪い完璧主義の人は、そうでない人に比べて他人からのサポートを十分に得られていないことが多いようです。
サポートしてくれる人を見つけることで、安心して挑戦できるようにしましょう
まとめ
最後に悪い完璧主義とその対策をまとめます。
悪い完璧主義の特徴
- 高すぎる目標とのギャップから自己批判してしまう
- 少しの失敗でも過剰に反応して自信をなくす
- 失敗を恐れて問題を回避するようになってしまう
悪い完璧主義にならないための対策
- 全てを自分のせいにしない
- 失敗の良い面を探す
- 他人の目を気にしすぎない
- 目標は適切な難易度にする
- サポートしてくれる人を探す
以上、結果を追求するあまり悪い完璧主義に陥らないように注意していきましょう。