SNSから目を離せないのは仲間はずれが怖いから?

最終更新日

Comments: 0

最近ではFacebookやTwitterなどのSNSが普及して、
リアルタイムに友達が何をしているのかの情報が飛び交うようになりました。

SNSはコミュニケーションをとるのに便利ですが、
負の側面として、SNSに依存して一日中スマホをいじってしまう人が増えてしまうという問題もありますよね。

本稿ではこういったSNS依存になってしまう人の心理について、
こちらの文献を参考に考えていきたいと思います。

仲間はずれの恐怖

SNSの依存には”仲間はずれへの恐怖”が関係しているんじゃないかという考えがあります。

この考えでは、仲間はずれの恐怖をFear of Missing Out (FoMO)と言って、

  • 自分がいないときに友達が楽しんでいるのは嫌だ
  • 友達が何をしているのかを常に知りたい

といった心理のことを言っています。

これから、この仲間はずれの恐怖を軸に、

どんな人が仲間はずれの恐怖を感じやすいのか?
仲間はずれの恐怖を強く感じるとどうなるのか?

を見ていきたいと思います。

どんな人が仲間はずれの恐怖を感じやすいのか

冒頭で紹介した研究では、
2079人を対象にオンラインインタビューでSNSの使用頻度と、
FoMOをはじめとするいくつかの心理的な側面を調査しています。

調査の対象となった次の4つの心理的な側面です。

①要求の満足度
Self-Determinationという考え方では、
人間には生まれつき有能感、自律、人間関係の3つの要求を持っていて、
これらが要求が満たされることが幸福の鍵と言われています。
要求の満足度はこれら3つがどれだけ満たされているかの指標です。
・有能感とは自分に対する自信であったり、困難な状況も自分ならやり遂げられるだろうという効力感のことを言います。
・自律とは人に言われたことをやるのでなく、自分の望むように人生をコントロールできているという感覚のことです。
・人間関係は困ったときに助けてくれる友達や家族など、良い人間関係に恵めれていることを言います。

②Well-Being
Well-Beingは幸福度を表す指標ですが、
楽しいや嬉しいと言った一時的な幸福だけでなく、
人生全体という広い視野で考えたときの幸福度を指します。

③人生の満足度
自分の人生にどれだけ満足しているかを表す指標です。

③気分
怒りっぽいとか、落ち込みやすいとか、
その人の性格はどれだけポジティブな気分が多く、ネガティブな気分が少ないのかを表す指標です。

結果

それでは、結果としてどのような人が仲間はずれの恐怖を高く感じる傾向があったのかというと、

  • 若い人ほど仲間はずれの恐怖は高かった
  • 若い人の中でも特に男性は仲間はずれの恐怖が高かった
  • 有能感、自律、人間関係の3つ欲求の充足度が低いと仲間はずれの恐怖が高かった
  • 人生への満足感が低いと仲間はずれの恐怖が高かった
  • 普段から気分が悪いことの多い人は仲間はずれの恐怖が高かった

ということで、充実した人生を送れていない人は仲間はずれへの恐怖を強く感じてしまうという傾向があるみたいですね。

ちなみに

  • 仲間はずれの恐怖が高くなるとSNSの使用頻度が高かった
  • 幸福度や満足度が低くても、仲間はずれの恐怖が低ければSNSの使用頻度も低かった

という結果も得られています。
つまり結果をまとめると、

幸福度や人生の満足度が低い
→仲間はずれの恐怖を強く感じやすい
→SNSに依存しやすい

というような関係がわかったわけですね。

仲間はずれの恐怖が強いとどうなる?

先の研究では実験をもう一つ行なっていて
大学生を対象にして仲間はずれの恐怖と、SNS依存的な行動の頻度を測定しています。

その結果、仲間はずれの恐怖の高い人に見られた特徴として

  • Facebookを使う頻度が多かった
  • 授業時中に Facebookを使う確率が高かった
  • 運転中にSNSの確認を行う頻度が多かった
  • Facebookの使用時にポジティブな感情と同時に、ネガティブな感情も感じていた。

ということです。

仲間はずれの恐怖が大きい人は、
SNSを使う頻度が増えるということはもちろんですが、

さらに、
勉強中や運転中にもSNSに気を奪われてしまう、
SNSをやるとネガティブな感情も感じてしまう、

というネガティブな効果も確認されていますね。

まとめ

本稿では、

仲間はずれの恐怖がSNS依存を引き起こしているのでは?

という考えを紹介してきました。

仲間はずれの恐怖を感じやすい人は

  • 若い人、特に男性
  • 幸福度や人生の満足度が低い人
  • ネガティブな性格の人

でした。また、仲間はずれの恐怖が高くなると

  • SNSの使用頻度が増える
  • 勉強中や運転中などにもSNSに気を取られてしまう
  • SNSを使ってもネガティブな感情も感じてしまう

といったネガティブな効果が出てしまうかもしれないということです。

SNS依存の原因はもちろん色々と考えられます。
本稿では分かったのは”仲間はずれの恐怖”もSNS依存の原因になり得るということですね。

以上、本稿はここまで。

Naoto

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする