ユーモアを鍛える7つの習慣【Humor Habit 7】
心理学者のポール・マクギー博士が書いた書籍 ”Humor as Survival Training for a Stressed-Out World”を読みました。
この本ではユーモアを高めるための7つの習慣が紹介されています。ここでいうユーモアとは、ただ面白いジョークが言えるということではなく、失敗やつらい出来事の中にもユーモアを見出して楽観的に捉えられるということ。つまり、ユーモアを鍛えることで楽観的になろうというのが本の主題であります。本稿ではこのユーモアを鍛える7つの習慣を紹介していきたいと思います。
ユーモアを高める7つの習慣
それではユーモアを高める7つの習慣を紹介します。各習慣を順番に1~2週間ずつ実施していくことでユーモアが高まると言われています。各習慣ごとに具体的な実践方法をいくつかピックアップして紹介しています。もっと多くの実践方法を知りたいという人は自分で本を買ってみて下さいな。
①ユーモアに多く触れる
最初の習慣はユーモアに触れる機会を増やすこと。お笑い番組を見るでもマンガを見るでもOKです。ただし、だらだらと見るのでなく、しっかりと楽しもうという気持ちで見ることが大切。このとき面白いと感じたことはノートに記録していきましょう。
実践方法
- お笑い番組や面白い動画を見る
- 本屋に行って面白そうなマンガを1冊買ってみる
- 気に入ったユーモアをノートに記録する
- ノートを振り返って自分の好きなユーモアや苦手なユーモアの傾向を知る
②遊び心を持つ
2つ目の習慣は子供のように趣味や仕事に遊び心を持つことです。 子供のころは友達と新しい遊びを考えたりして、遊び心で溢れていたと思います。大人もスポーツやゲームなどの趣味を持っていますが、子供のときほど純粋には楽しめていない人が多いのではないでしょうか?この習慣では普段の生活をもっと遊び心をもって楽しめないかを考えていきます。
実践方法
- 遊び心を思い出させてくれる面白い画像などを部屋に飾る
- あなたが普段楽しんでいることをリストアップしてみる
- どうやったらリストアップした活動をもっと楽しめるかを考えて実践してみる
- 自分が普段やらないような面白いことを1日1つ実践してみる
③もっとよく笑う、もっと心から笑う
3つ目の習慣はよく笑うことです。人は面白いときに笑いますが、逆に笑うことで面白いという感情が湧いてくるということも分かっています。なのでよく笑う習慣を身に付ければ、それだけ日常が面白くなるということですね。
実践方法
- 自分がよく笑う場所や状況をリストアップして、その状況を増やしてみる
- 自分を笑わせてくれる友人ともっと話すようにする
- 不安なときやイライラしているときは、意図的に笑ってみる
- 周りによく笑う人がいないか探してみる
④ジョークを考える
4つ目の習慣はジョークを考えることです。ダジャレを考えてみたり、最近会った出来事を笑い話としてまとめてみたりして、ジョークのスキルを向上させます。まずはノートなどに書き出してみて、自信のあるものは実際に会話の中で使ってみましょう。考えたジョークをお互いに言い合える友達を作ると良いとのことです。
実践方法
- ダジャレなどの言葉遊びを考えてみる
- 大げさに例えて笑いを取ってみる
- 大喜利の回答を自分で考えてみる
- マンガの吹き出しを面白いセリフで埋めてみる
- 日常であった出来事を笑い話にしてみる
⑤あらゆる事にユーモアを見つける
5つ目の習慣は日常生活の様々な出来事のなかにユーモアを探すことです。コップに水がもう半分しかないと考えるか、まだ半分あると考えるかの違いのように、全ての物事は悲観的にも楽観的にも捉えられます。日常の様々なことにユーモアを見出せるようになると、あらゆる出来事を楽観的に見ることが出来るようになります。
実践方法
- どんなことにもユーモアが潜んでいるものだと考える
- 発見したユーモアをノートに記録する
- 習慣を変えてみる。例えば普段着ない洋服を着てみたり
- 友達と最近会った面白いことを共有してみる
- 芸人の面白話と同じような経験がなかったか思い返してみる
⑥自分を笑う
6番目の習慣は自分のことを笑いにすることです。自分の弱みや失敗も一人で悩むのでなく笑い話にできれば、ずっと心が楽になりますよね。この習慣が身に付けば、自分の欠点や失敗をずっと軽い気持ちで対処できるようになるのです。
実践方法
- 失敗したことや恥ずかしかった経験を思い出してみる
- 完璧な人間はいないと理解し、まずは失敗や欠点を受け入れる
- それらの経験を笑い話にしてみる
- お笑い芸人のトークを参考にしてみる
⑦ストレスの中でもユーモアを忘れない
ストレスの多い状況では、どうしても思考がネガティブになってしまいがちですよね。そんなときにもユーモアを忘れないようにするには訓練が必要です。
実践方法
- 過去につらかったことでも今となっては笑い話のような経験を書き出してみる
- 抱えている問題の良い面を探してみる。見つからなければ友達に手伝ってもらう
- 普段よく出くわすストレスの多い環境をリストアップして、事前にユーモアで対処する方法を決めておく
- ユーモアを思い出させてくれる物を目立つところに飾っておく
- ストレスの多い環境でも面白くいられる人が周りにいないか探してみる
まとめ
本稿ではポール・マクギー博士の提唱するユーモアを高める7つの習慣を紹介しました。
- ユーモアに多く触れる
- 遊び心を持つ
- もっとよく笑う、もっと心から笑う
- ジョークを考える
- あらゆる事にユーモアを見つける
- 自分を笑う
- ストレスの中でもユーモアを忘れない
面白い動画を見るなど、簡単なことから始められるのは良いですね。ユーモアを高めたいという人は挑戦してみてはいかがでしょうか?