アスリートは忍耐力が高い!HIITで忍耐力が鍛えられる!という研究

疲労感や体に痛みがある中でも忍耐強く継続する力には憧れがありますよね。

そこで忍耐力が強い人を思い浮かべてみると、まず挙がるのがアスリートです。アスリートは毎日きつい練習をこなしていますし、特にマラソンのような持久力が必要な競技では特に忍耐力が必要になります。

本稿ではこの「アスリートと忍耐力」に注目して

  • アスリートは本当に忍耐力が強いのか?
  • トレーニングで忍耐力は鍛えられるのか?

を調べてくれた2つの研究を参考に、忍耐力を向上する方法について探っていきたいと思います。

ウルトラランナーの忍耐力

まず一つ目のウルム大学の研究(*1)では、ウルトラランナーの忍耐力を調べています。ウルトラランとはマラソン(42.195km)を超える超長距離レースのことですね。

それで、この研究ではTEFR09というウルトラランの大会の出場者11名を集めています。このTERF09は4487kmを64日間かけて走りきるという、かなりめちゃくちゃな長距離レースのことで、平均すると1日で70kmは走らないといけないというマラソン素人の自分には想像もできない過酷さのレースになっています。

それでこの研究では、ウルトラランの選手11名と、マラソンの経験のない一般人11名を対象に、0度近い水の中に何秒間だけ手をつけて入れれるかの、痛みの忍耐力テストを行っています

結果

それで結果がどのようになったのかというと、

  • ウルトラランの選手11名は全員が最大の180秒を耐え切った
  • 一般人11名は多くが途中で脱落して、180秒耐え切ったのは3名だけだった

ということ。想像の通りに、長距離ランの選手は、冷たい水に手をつけた時の痛みに対する忍耐力も、一般人よりもずっと高かったんですね。

それで、この実験では10秒ごとに手の痛みを10段階で点数をつけてもらっていて、その推移が次のグラフになっています。

面白いことに、一般人は最初の50秒ほどで急激に痛みが向上して、すぐに痛みが上限に達してしまっているのに対して、ウルトラランナーの痛みの点数はずっと低い位置で推移しています。つまり、ウルトラランナーは一般人よりも痛みへの耐性が強いということなんですね。

HIITで忍耐力は鍛えられる?

ウルトラランナーが忍耐力が強いということでしたが、この理由には次の2通りが考えらます。

  1. そもそも忍耐力が強い人がウルトラランナーになっている
  2. ウルトラランのトレーニングが忍耐力を鍛えてくれている

実際には両方ともある程度作用していると思いますが、トレーニングで忍耐力が鍛えられるのなら自分も頑張ってみようかという希望が湧きますよね。

そこで、オックスフォード・ブルックス大学の研究(*2)が

  • HIITで忍耐力が鍛えられるのでは?

ということを調べてくれています。

HIITとは高強度インターバルトレーニングのことで、限界近い負荷の運動と休憩を交互に繰り返すタイプのトレーニングのことです。例えば20秒全力ダッシュと10秒休憩を繰り返すといった感じのトレーニングですね。

それで、この研究では

  • HIITでトレーニングをした場合
  • 中程度の負荷でトレーニングをした場合

の2つのトレーニング方法を6週間続けた場合に、忍耐力や痛みへの耐性が鍛えられるのかを実験しています。

結果

そして、実験の結果として分かったことは

  • 6週間のトレーニングの前後で痛みに耐えるテストで実施した結果、HIITのグループは痛みへの耐久時間が伸びたが、中程度の負荷のトレーニングでは伸びなかった
  • 自転車を60回転/分以上を維持しながら何分漕ぎ続けられるかの耐久試験でも、HIITのグループは耐久力が伸びていたが、中程度の負荷のグループは耐久力は伸びていなかった

ということ。

つまり、トレーニングで忍耐力を鍛えることはできるが、それには高い負荷で自分を追い込む必要があるということですね。今回の実験とは少し違いますが、筋トレで限界まで追い込むことも忍耐力を上げてくれるかもしれませんね。

まとめ

本稿では「アスリートの忍耐力と、忍耐力のトレーニング」についてお話ししました。

ポイントをまとめると

  • 過酷なレースに耐えるウルトラランナーは、一般人よりもずっと忍耐力が強い!
  • 忍耐力はトレーニングで鍛えることができる!
  • だけど、忍耐力を鍛えるには負荷が高くないとダメ!

ということですね。

私もHIITを習慣にしようと試みたことがありましたが、HIITの高負荷の辛さがネックになって失敗してしまいました。なので、HIITを続ける精神力があれば、忍耐力も鍛えられるというのは納得ですね。うーん、またHIITに挑戦してみるかな。


[参考文献]

*1 : Ultra-marathon Runners Are Different: Investigations Into Pain Tolerance and Personality Traits of Participants of the TransEurope FootRace 2009x

*2 : High but not moderate-intensity endurance training increases pain tolerance: a randomised trial

Naoto

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする