恋愛関係を長続きさせるには、相手にどう思われているかの感覚が大切という話
恋愛のパートナーとの関係を長く続けるには、自分が相手との関係をどう思っているのかが大切です。
良い恋愛関係では、考えがポジティブで、お互いに思いやりがあり、そして相手との信頼感を感じられます。このように関係では、お互いに関係を維持しようというモチベーションが生まれますので、恋愛関係が長く続きます。
一方で、恋愛関係の中で「相手は本当に自分のことが好きなのかな?」みたいな不安を感じてしまうと、関係はまずい方向に向かってしまうことがあります。恋愛の中に混じった一抹の不安は、相手を疑いの目で見てしまったり、相手を少し避けるような態度を取ってしまったりと、恋愛関係をネガティブな目線で見るように変えてしまうんですね。
そこで本稿では、
- 恋愛関係を維持するのに、相手との関係の見方がどのように関係するのか?
を調べてくれたメリーランド大学の研究(*1)を見てみましょう。
相手にどう思われていると思うか?が恋愛関係を変える
メリーランド大学の研究では、合計で300組以上のカップルを対象に、
- 相手が自分のことをよく思っていると感じているか?
- 相手によく思われたいという気持ちが強いか?
が恋愛関係の見方や、普段の行動にどう関係するのかを調べています。
想定としては、相手は自分のことをよく思ってくれていると認識していれば、自分も相手のために尽くす行動が増えたりして、恋愛関係は向上していく。逆に相手は自分のことをよく思っていないんじゃないかという不安があれば、相手を疑った行動をとったり、相手を避けたりしてしまって、関係は悪い方向に向かってしまうというわけですね。
結果:相手にどう思われていると思うか?の影響
早速、結果を見てみると
- 相手が自分のことをよく思ってくれていると感じている人は、恋愛関係の不安が少なく、相手の行動を好意的に解釈することが多かった。その結果、相手を罰したり避けたりする行動は少なく、関係を向上させる行動を多くとっていた。
- 恋愛関係に不安がある人は、相手の行動や愛情をネガティブに捉えがちで、相手を否定したり無反応な行動が増えてしまった
ということ。やはり、相手によく思われているという安心感があると、恋愛関係をもっと深めようとする行動が増えて、関係は段々と向上していくようです。逆に不安を感じてしまうと、行動がギクシャクになって関係は悪化してしまいます。
結果2:相手によく思われたい気持ちは効果があるのか?
メリーランド大学の研究では、相手によく思われたいという気持ちを持っていることが、同じ恋愛関係にどう影響するのかも調べています。
その結果を見てみると、
- 相手によく思われたいという気持ちも、相手によく思われているという感覚と同じように、相手の見方や行動をポジティブな方向へ向ける効果があった
- しかも、両者の効果はそれぞれ独立したもので、片方だけであっても効果が期待できるものであった
ということ。
つまり、今の関係に不安を感じてしまっていても、「もっと相手と良い関係になりたい」というモチベーションさえあれば、恋愛関係の見方や行動をポジティブな方向へ向けることができるという嬉しい結果になっていますね。
まとめ
本稿では「相手にどう思われていると思うか?で恋愛関係が長続きするか変わる」という話をしました。
ポイントをまとめると
- 相手によく思われているという安心感があると、相手への理解が好意的になり、関係をもっとよくする行動も増える。その結果、恋愛関係は長続きしやすくなる。
- 相手によく思われていないんじゃないかという不安があると、相手を疑ってしまったり、傷つくことを恐れて避けてしまったりと、考えや行動がネガティブになってしまう。その結果、恋愛関係は悪化してしまう。
- 相手によく思われていないんじゃないかという不安があっても、「もっと相手によく思われたい」という気持ちがあれば、考えや行動をポジティブな方向へ向け直すこともできる
ということですね。
良い関係を維持したいのなら、相手を思いやったり、感謝をしたりとポジティブな行動を続けることが必要みたいですね。関係に不安を感じているときほど、もっと嫌われるんじゃないかと行動が怖くなってしまうもの。しかし、そのまま行動をしなければ関係はただ薄れてしまうだけなので、不安を感じたときこそ相手との関係を深める行動を取るようにしましょう。
以上、本稿はここまで。
[参考文献]