不確実性を避けるタイプの人ほど、実は不確実な変化に順応しようとしているのでは?という研究

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不確実性とは、将来が不確実で何が起こるの分からないことを言います。不確実であることは、将来に対する不安にもつながるので、人はできるだけ不確実性は避ける傾向があります。しかし、人によって不確実をどれだけ嫌うのかは程度の問題でもあって、例えば仕事の場面で言えば

  • 不確実を嫌う傾向が強い人は、念入りに計画を立てて、確実に進めたがる
  • 不確実をあまり嫌わない人は、あまり計画を立てずに、将来問題が起こればその都度対応すれば良いと考える

といった考え方の違いにつながります。

不確実性を嫌う人はリスクを取らずに確実な道を取りたがるので、起業をしたりといった大きな変化を生み出すのは難しいでしょう。そのため、変化の激しい今のビジネスの世界では、不確実性を取れる人が大きな成果を上げたりします。しかし、世の中の不確実は変化は、自ら起こさずとも、周りが勝手に変わっていってしまうもの。そこで、変化を自分で起こす力も大切ですが、変化に適応する力も重要になります。

この点に関して、ルイジアナ大学の研究では、

  • 不確実性を嫌うタイプの人の方は、世の中の変化に適応しようとする行動は多く取るのでは?

ということを調べてくれていました。本稿ではこの研究を参考に、不確実性のうまい捉え方について学んでいきましょう。

不確実性を避ける人ほど、変化に適応するのか

不確実性を避ける人は、綿密に計画を練るなどして、将来をできるだけ確実に知ろうとします。そのため、世の中がどんどんと変化をしていく場合には、

  • 今起きている変化をきちんと学んで、将来をもっと正確に予測できるようになろう
  • 今の変化に順応して、これからの時代を戦える体制を作ろう

と、変化に順応することで不確実な将来とのギャップを縮めようとすることが考えられます。

そうすると、不確実性を嫌う人は、自らリスクをとって変化を起こすことは少ないけど、すでに起きてしまった変化に対しては順応しやすいと考えられるわけですね。

実験:不確実を避けるタイプの人の行動傾向

ルイジアナ大学の研究(*1)は不確実性を避ける傾向と順応行動について実験をしています。この実験では155人のセールスマンを対象に、

  • 不確実性をどれだけ避ける傾向があるか?
  • 周りの環境の変化があったときに、どれだけ順応をしやすいか?
  • 仕事に対してどれだけ愛着を感じているか?

を測定しているんですね。不確実性を嫌う人は、リスクをとって転職することを好まない傾向があるので、それだけ今の仕事への愛着も高いだろうという点が測定がされています。

そして、これらの得られたデータから

  • 不確実性を好む人ほど、仕事への愛着や変化への順応が高いのか?

が分析しています。

結果:

早速、結果を見てみると、

  • 仕事への愛着が高く、かつ変化への順応も高い人は、不確実性を嫌う傾向が強かった
  • 仕事への愛着が低く、かつ変化への順応も低い人は、不確実性をあまり嫌わない傾向があった

ということ。ちなみに、どちらか一方だけ高いタイプの人は、中間くらいの結果になっています。

これらは想定通りの結果になっていて

  • 不確実性を嫌う人は、周りの変化には積極的に順応して、将来をより確実にしようとする
  • 不確実性を嫌わない人は、周りが変化しても、あまりそれに順応しようとはしない

ということが分かったわけですね。

まとめ

本稿では「不確実性を嫌う傾向と変化への順応」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • 不確実性を嫌う人は、自らリスクをとって変化を起こすことは少なくても、周りの変化にはすぐに順応してリスクを減らそうとする
  • 逆に不確実性を嫌わない人は、自らリスクをとって変化を起こすが、周りの変化にはあまり順応しようとはしない

ということ。

不確実な世界だから変化は起こるものだと、ただ不確実性を受け入れるだけだと、変化に対して何も行動ができなくなってしまいます。なので不確実性は、リスクをとって自ら起こすと、周りが起こした不確実に順応するの2つがうまくできるようにならなければいけないのかもしれませんね。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : The Two Faces of Uncertainty Avoidance: Attachment and Adaptation

Naoto

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