お金や時間が足りないときの二つのプランニング法と良い判断の研究

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お金が足りないだったり、忙しくて時間が足りないなど、人はなんらかしらのリソース不足に悩まされるもの。しかも、リソースが足りないことを意識しすぎてしまうと、ストレスやネガティブな感情が高まってしまい、長期的な良い選択ができなくなってしまいます。

そのため、リソースの制限の中でも上手くリソースを活用して効率的に物事を進めるためには、プランニング能力が大切になります。コロラド大学の研究では、リソース不足への対処法として

  • 効率プランニングと優先プランニングの二つの違いと良い判断の方法

について調べていましたので、本稿ではその中身を見ていきましょう。

効率プランニングと優先プランニング

最初に効率プランニングと優先プランニングの違いが何かというと、

  • 効率プランニング
    リソースを効率的に活用することでリソースをセーブする方法
    例えば、クーポンを探してお金をセーブするとか、注文をまとめて送料をセーブするとか
  • 優先プランニング
    優先度が低いものを諦める方法
    例えば、ゲームを買うのをやめて洋服を買うとか

となっています。

どちらもリソースを不足を解消するには定番の方法となっていますが、二つの方法は使われる場面が微妙に違ってくることが予想できるんですね。例えば、急に大きなお金が必要になったときには、クーポンなどの効率プランニングでは足りず、優先プランニングで他の出費を大きく切り詰める必要があります。

コロラド大学の研究では、二つのプランニングの使われ方の違いや、使った時の心理的な感じ方の違い、そしてリソース不足を解消する効果の違いなどを調査しているんですね。

リソース不足とプランニング

まず最初に、様々な人に効率プランニングと優先プランニングの使用頻度や、使った時の感覚を調査した結果として、二つの方法には大きく違いがあることが分かっています。

効率プランニング

  • 何かを達成した感覚がある
  • 他のリソースとのトレードオフがある
    (お金をセーブするのにクーポンを探して時間を使うなど)
  • 局所的な狭い視野で個々の効率を考えやすい
  • 現状の計画を大きく変えることは少ない

優先プランニング

  • 何かを諦めた感覚がある
  • タスクをやめるだけなので他のリソースを使わない
  • 優先度を決めるのに全体的な視野になる
  • 現状の計画を大きく変えることもある

さらには二つの方法に使用頻度としては、次のグラフが得られています。

これは実践が効率プランニングで、点線が優先プランニングとなっていて、横軸はリソース不足のキツさを表しています。このグラフから分かるのは、リソース不足が緩いときは効率プランニングも使われるけど、リソース不足がきついくると優先プランニングの方が多く使われるということ。

プランニングと判断の良さ

コロラド大学の研究では、リソース不足の中で二つのプランニングを使えば良い判断ができるのかを確かめるために、二つの実験を行っています。

一つ目の実験は、限られたリソースの中で三つのお店で買い物をしてもらうというもの。
二つ目の実験は、限られたリソースで買い物をするのですが、あらかじめ個々の予算を決めておくというもの。

これらの実験の結果として面白いことが分かっていて、

  • 一つ目の実験で最初の2件のお店でプランニングに時間をかけた人ほど、最後のお店で時間が足りなくなって判断が下手になっていた
  • リソースの不足がキツくなるほど判断は下手になっていたが、あらかじめ予算を決めていた人は判断が上手くなっていた

ということ。

これらの結果からわかる教訓としては、

  • 焦ってしまうと判断は下手になるので、時間が限られている場合は時間配分にも気をつけること
    (特に効率プラニングは他のリソースを使うので注意が必要)
  • 判断に迷わないようにするには、あらかじめ使っていいリソースの予算を決めておくこと

ということ。

お店に行ってあれこれ悩んで時間を浪費しては判断も下手になってしまうので、あらかじめ予算などの判断のポイントを決めておくと迷わずに良い判断ができるというわけですね。

まとめ

本稿では「リソース不足と二つのプランニング」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • リソース不足では、効率プランニングと優先プランニングの二つの対処法がある
  • この二つの手法では考え方や効果が違うが、リソース不足の制限がきついほど優先プランニングが使われる傾向がある
  • 焦ってしまうと判断は下手になるので、判断の時間配分にも気をつけること
  • あらかじめ予算を決めるなど判断のポイントを定めておけば良い判断ができる

ということ。

特売目当てて遠いスーパーまで行けば、確かにお金を節約できますが、ガソリン代がかかったり時間がかかったりで、他のコストを多く使ってしまいます。効率プランニングは達成感があるのであれこれやりたくなるかもしれませんが、他のリソースとのトレードオフを考えないと逆効果になってしまうので注意をしましょう。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : Squeezed: Coping with Constraint through Efficiency and Prioritization

Naoto

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