幸せな人ってどんな人?幸せのためにできること

幸せになるには何をすればいいのか?

もっと年収が高ければなぁ…
理想の結婚相手がいればなぁ…
もっといい仕事に巡り会えればなぁ…
人それぞれ思い浮かぶことは違うでしょう。

そこで、本項ではこちらの論文を元に、幸せな人の特徴と、幸せのためにできることをまとめます。世界を統計的に見たときに、幸せを感じている人は実際にどんな人なのかを見ていきましょう。

何が幸せをもたらすのか

収入
収入が高い人ほど幸福度も高い傾向があるが、収入額が基本的生活ができるレベルに達するとそれ以上は幸福度はほとんど増加しない。収入に対する自分の主観的な満足度が大切なことが分かっている。収入が上がっても、もっと欲しいという欲求が強いと幸福度は低下してしまう。

年齢
年齢と幸福度の関係をグラフで表すとU型の曲線になる。つまり、若いころと高齢期に幸福度は高くなるが、32~50歳の期間は一般的に幸福度は低く落ち込む。

教育
教育が向上すると幸福度も向上する。特に低所得の国では教育の改善で得られる幸福度の向上が大きい。教育の向上は、将来の収入の増加や健康につながるため、そういった意味でも教育は大切。

健康
体の健康も心の健康もどちらも幸福度を上げてくれる。どちらかというと心の健康のほうが幸福度に与える影響は大きい。大きなけがや病気をしたときに幸福度は低下する。しかし、けがや病気も受け入れられれば幸福度の低下を解消することができる。大きなけがや病気をして幸福度が落ち込んだ人でも、時間とともにこの落ち込みは回復していく。

職種
職種と幸福度に関するデータはまだ少ないようなので、まだ確定的なことは言えない。清掃員などの作業的な仕事でも、町をきれいにするという意義を感じている人は大きな仕事満足度を得ている。つまり、仕事の内容というよりも、仕事にどう意義を見出すのかが大切だと考えられる。

失業
失業は幸福度を大きく下げる。失業により収入がなくなることで幸福度が下がるとも考えられるが、この収入の低下を差し引いてもまだ失業には幸福度を下げる効果がある。つまり、職場の人との関わり合いだったり、人生に意義を与えてくれたりと、仕事は収入以上のことを与えてくれていると考えられる。

労働時間
労働時間と幸福の関係は、グラフにすると逆Uカーブになる。つまり、働く時間が多すぎても、少なすぎても幸福度は低下してしまう。ワークライフバランスとよく言うように、適度な労働時間が一番幸福度を上げてくれる。

通勤時間
通勤時間が長いと幸福度が低下する。そのため、できるだけ職場に近い場所に住んだ方がいい。しかし、これは通勤者のみ幸福度を考えた場合で、遠い場所だけど家や周囲の環境が良くて家族全体がそっちのほうが幸せというのなら、遠くを選ぶのもあり。

介護など他人の世話
親切をすること自体は幸福度を上げる効果がある。しかし、その負担が大きすぎて自分の自由がなくなると幸福度が下がってしまう。世話をする人が家族など自分に近い人ほど、負担が大きいためか、幸福度が低下してしまうという結果が得られている。

コミュニティ活動・ボランティア
コミュニティ活動やボランティアは幸福度を向上させてくれる。これらの活動に参加すると、ポジティブな感情が増えて、さらに人生の意義も深まるという効果が得られる。

運動
運動も幸福度を向上させてくれる。運動はうつ病の改善にも効果があり、ネガティブな感情を軽減してくれる効果がある。さらに、運動を習慣にする人は自尊心が高まるなど、ポジティブな感情も高めてくれるという効果もある。

他者の信用
他者を信用する人ほど幸福度が高くなる。他者の信用度が10%増加するごとに幸福度が4.5%増加するというデータが出ている。同じだけの幸福度の増加を収入で得ようとすると25%の収入アップが必要なほど。

宗教
宗教を持っている人は、無宗教の人と比べて幸福度が高い傾向にある。人生のなかでネガティブな出来事が起きたときにも、宗教は心の拠り所となってくれて、不安を軽減してくれる。

結婚や恋愛関係
結婚や恋愛は幸福度を大きく向上してくれる。一方で離婚や失恋は幸福度を大きく下げてしまうことも分かっている。パートナーと安定していて安心な関係を築くことが大切。

家族や友人
家族や友人との交流も幸福度を向上してくれる。孤独は何よりも幸福度を低下させてしまう原因なので、家族や友人、職場の人などと良好な人間関係を築くことがとても大切。

幸せのためにできること

以上、幸福を上げてくれること、逆に下げてしまうことを見てきました。これらを自分なりにまとめて、幸せになるためにできることをまとめてみました。

①良好な人間関係を築く

孤独は何よりも幸福度を低下してしまう。周りの人と良好な人間関係を気づくことが一番幸福を向上させてくれる。

  • 家族や友人と頻繁に交流する
  • 信頼できるパートナーと安定した結婚/恋愛をする
  • まずは他者を疑わずに信用するように心がける
  • ちょっとしたプレゼントや親切をしてみる
  • コミュニティ活動などに参加して人間関係を広げる

②人生の意義を見出す

仕事やボランティア活動などを通じて、社会における自分の役割が認識できると、自分の人生の意味が見い出せてそれらの活動に幸福を感じることができるでしょう。

  • 適度なワークライフバランスで働く
  • また仕事の中に意義を探してみる
  • ボランティア活動に参加して社会貢献する

③今の自分に満足する

収入でも、健康でも、仕事でも、今の自分の状況に満足することができれば幸福度は上がります。つまり、幸せを感じるかどうかは自分の考え方次第な部分が大きいのです。

  • 他人との比較をやめる
  • 自分や物事のネガティブな面だけでなくポジティブな面も見るようにする
  • 仕事や勉強でも他人と競争するのでなく、協力するようにする


以上、自分の幸せを見つけるための参考にしてみてください。

Naoto

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