Transformationalなリーダシップで組織の幸福度を高めるには

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リーダーの行動が組織のパフォーマンスやメンバーの幸福度を左右するのはいうまでもありませんよね。
実際に、これまでにもリーダーシップについて様々な研究がされてきているようです。

その中でも、Transformational Leadershipというリーダーシップのモデルが最近ではよく研究されているとのこと。

本稿ではこのTransformational Leadershipについて紹介し、
これからの時代に必要なリーダーシップについて考えていきたいと思います。

リーダーシップのモデル

リーダーシップには大きく分けて、
TransformationalとTransactionalの2つのモデルがあります。

この2つのリーダシップは中身を見ていると全く違うもので、
どちらのリーダーシップかによって組織のパフォーマンスや幸福度も大きく変わります。

それでは、それぞれがどんなリーダシップなのかを見ていきましょう。

Transactional Leadership

Transactionalなリーダーシップとは、
上下関係や組織構造を重視し、従来のやり方やルール通りに部下が仕事をこなすように監視するようなリーダシップのことです。

Transactionalなリーダーシップとは次のような特徴のこと。

  • 報酬や罰則で部下を動かす
  • 権威や地位を振りかざす
  • 従来通りのやり方やルールに忠実に進めようとする
  • 失敗を避けることを優先する
  • 計画通りに物事を進めることを優先する
  • トップダウンの命令で仕事が進められる

イメージで言えば官僚主義的で頭の固い上司で、
正直あまり一緒に働きたいとは思えないタイプですね。

Transformational Leadership

一方でTransformationalなリーダーシップとは、
ビジョンを共有し、部下のモチベーションを高めて、
積極的に組織の変化を促すようなリーダーシップのことです。

Transactionalなリーダーが持つ特徴は

  • 部下をモチベートして、内発的な動機づけを高める
  • グループとしての優先項目を強調し、協力を促す
  • イノベーションを大切にし、新しいアイデアを受け入れる
  • 部下に選択の自由を与える
  • 部下に理想やビジョンを共有する
  • 部下が自律してボトムアップで仕事が進む

というような感じです、

いわゆるカリスマリーダーのイメージですね。

Transformationalの4要素

Transformationalなリーダーには様々な特徴がありました。
これらをまとめるとTransformationalなリーダーシップには4つの要素が求められるとのことです。

①理想像を見せる
部下にこんな人になりたいと思わせるような、理想的なリーダーの姿を見せます。

②モチベーションを鼓舞する
Transformationalなリーダーはビジョンを共有することで部下のモチベーションを高めます。
明確でわかりやすい言葉を使ったり、イメージを共有することで、部下の理解を得る。

③部下を気遣う
部下の気持ちや部下が必要としていることに関心を持ち、うまく仕事を進められるように手助けをします。

④知性を刺激する
部下にクリエイティブになり、イノベーションを生むように挑戦をさせます。
現状にとどまることなく、積極的に変化を起こそうとします。

ということで、Transformationalなリーダーシップを目指したい人は、
この4点はしっかりと抑えた方が良さそうですね。

Transformationalの効果

Transformationalなリーダーシップには組織の幸福度や仕事満足度を上げるという効果が確認されています。

Transformationalリーダーシップに関する40本の研究をまとめたレビュー論文によると、
Transformationalリーダーシップの効果としては

  • 組織の幸福度の向上
  • ストレスの削減
  • 離職率の低減
  • ポジティブな感情の増加
  • 仕事満足度の向上

というような効果が得られるとのこと。

逆にTransformationalなリーダーシップが低いと組織の幸福は下がってしまうみたいです。

日本が全体として働きがいが低くなってしまっているのも、
官僚主義的なTransactionalな働き方が強く、
Transformationalなリーダーシップが不足しているからなのかもしれませんね。

まとめ

本稿では、Transformationalなリーダーシップについて紹介しました。

Transformationalなリーダーシップとは

部下をモチベートして変化を主導するリーダーシップ!

であり、次の4つの要素が必要でした。

  1. 部下に理想のリーダー像を見せる
  2. ビジョンを共有しモチベーションを鼓舞する
  3. 部下を気遣い、サポートする
  4. 新しさを受け入れ、イノベーションや変化を促進する

このようなリーダーがいると組織は

  • 幸福度の向上
  • ストレスの低減
  • 仕事満足度の向上

などの効果を得ることができるということです。

以上、本稿はここまでです。

Naoto

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