スポーツのスーパーチャンピオンの考え方は何が違うのか?

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スポーツを経験したことがある人なら分かるかもしれませんが、スポーツのパフォーマンスは練習量に沿って一直線に向上することはあまりありません。停滞期があったり、スランプで落ち込む時があったり、グンと成長する時期があったりで、次のグラフのようにデコボコとして成長曲線を描くわけですね。

そうすると、練習量が大切なのはもちろんそうですが、スランプから抜け出したり、敗北から立ち直ったりするためのメンタル面が一流のスポーツ選手には必要だと考えられます。

そこで、セントラル・ランカシャー大学の研究(*1)が

  • トップリーグのスーパーチャンピオンと、チャンピオンにあと一歩でなれなかったアスリートの間ではどんな考え方の違いがあるのか?

を調査してくれていましたので、本稿ではその中身を見ていきましょう。

スーパーチャンピオンの考え方とは?

セントラル・ランカシャー大学の研究(*1)では54人のアスリートを、メダルをいくつも獲得するようなスーパーチャンピオン、メダルを一つだけ取れたくらいの通常チャンピオン、そしてメダルにあと一歩で届かなかったアスリートの3つの分類にわけて、スーパーチャンピオンの考え方がどのように違うのかをインタビュー調査しています。

ちなみにスポーツの種類は限定せずに、サッカーのようなチームスポーツから、柔道のような個人スポーツまで様々なスポーツ選手が集められています。

考え方1:決意が強い

最初にわかったスーパーチャンピオンの特徴は

  • 自分のスポーツを愛していて決意も固い

ということです。スーパーチャンピオンの中には子供の頃は色々なスポーツを経験していたが、その中で特に自分の好きなスポーツを見つけて、それにのめり込んで行ったという人も多いようです。

一方でスーパーチャンピオン以外の人では、

  • スポーツを愛する気持ちはあるものの、決意はスーパーチャンピオンより弱く、そのスポーツを練習して極めることよりも、スポーツをプレイすることを楽しむ傾向がある

ということ。特にチャンピオンになれなかった人は、そのスポーツが好きで、大会でプレイして戦うのも好きだけど、練習は退屈だという人が多いようです。スーパーチャンピオンは練習まで好きでのめり込んでいくので、もっと高いレベルまでいけるわけですね。

考え方2:チャレンジに熱狂的

スーパーチャンピオンの考え方の2つ目として

  • 困難なチャレンジにも、熱狂的にそれに取り組む

という特徴があります。

スーパーチャンピオンは現状の実力に満足することがなく、常に向上心を持っているため、困難なチャレンジにもポジティブに自信を持って向かっていく姿勢があるということ。

困難に出くわしても「自分は誰よりも練習してきたのだから大丈夫」とか、怪我などに陥ったときも「怪我はひどいものだけど絶対に復帰できる」といった感じで、自分の成長の機会やスランプの落ち目であっても自信を持って前向きに取り組んでいるということなんですね。

考え方3:報酬よりも成長を喜ぶ

スーパーチャンピオンは外発的な報酬のためにスポーツをやっているのではなく、内発的な気持ちから好きでそのスポーツを行っているので、

  • 報酬をもらうことよりも、自分の成長することを喜ぶ

という傾向があるようです。

例えば、大会で試合に勝った時も、スーパーチャンピオンでない人はメダルを喜んだり、周りからの評価が上がったことを喜んだりします。しかし、スーパーチャンピオンは勝っても負けても冷静にもっと成長するためには何を改善すべきかを分析するような向上心を持ち合わせています。

考え方4:コーチや親の役割

最後にスーパーチャンピオンのコーチや親は

  • スーパーチャンピオンのコーチや親は、練習や試合にあまりうるさく口を挟まない傾向がある

ということ。スーパーチャンピオンは自分自身で向上心を持って取り組んでいるので、コーチや親はそれを円滑に進むようにサポートする形になっていることが多く、コーチや親があれやれこれやれと強制的に指示することは少ないということです。

スーパーチャンピオンは自分で考えて内発的なモチベーションで動いているので、外からガミガミ言うと内発的モチベーションが損なわれてマイナスになってしまうのかもしれませんね。

まとめ

本稿では「スーパーチャンピオンの考え方」についてお話ししました。

ポイントをまとめると

  • スーパーチャンピオンはスポーツが好きで決意も固い
  • スーパーチャンピオンは向上心が高くチャレンジに臆することなく挑む
  • スーパーチャンピオンは報酬よりも成長を喜ぶ
  • スーパーチャンピオンはコーチや親が指示的でなく支援的

ということですね。

この結果を見るとスーパーチャンピオンの根底には

  • 好きだからという自分の中から生まれる内発的モチベーション
  • 努力次第で自分はもっと成長していけるという成長マインドセット

の2つがあるみたいですね。

好きこそ物の上手なれは本当で、とことんのめり込めるほど好きになら、トッププレイヤーになるほど上達できるのかもしれませんね。

[参考文献]

*1 : Super Champions, Champions, and Almosts: Important Differences and Commonalities on the Rocky Road

Naoto

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