Facebook、Instagram、Twitter、Tik Tokは幸福感を向上していくれるのか?の研究

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最近ではFacebookやInstagramなどのSNSが広く使われるようになりました。コロナ禍で外出がしにくい現状では、こうしたSNSの使用もより一層増えていることでしょう。

そこで、本稿で注目するのはSNSと幸福感の関係。SNSは幸福にとってプラスになることもマイナスになることもありえて、

  • プラスの作用
    SNSを通じて家族や友人との交流を深めることができると幸福感は高まることが期待できる
  • マイナスの作用
    SNSを通じて他人と自分を比べてしまうと、劣等感や嫉妬を感じて幸福感が低下してしまう可能性がある

というんですね。

これまでの幸福に関する研究では主にFacebookが取り上げられることが多かったのすが、SNSの種類によってはプラスの作用とマイナスの作用のどちらが大きいのかが変わってくる可能性は十分にあります。そこで、ロレーヌ大学の研究では

  • Facebook、Instagram、Twitter、Tik Tokはそれぞれプラスの作用とマイナスの作用のどちらが強く、幸福感にどのように影響するのか?

を調べてくれていましたので、本稿ではその中身を見ていきましょう。

SNSと幸福感

ロレーヌ大学の研究では、合計で793人のSNSユーザーを対象に、

  • SNSの使用頻度
  • SNSの使い方
    自分から投稿するなど積極的に使用しているか、ただ見るだけなどの消極的な使用か
  • ソーシャルサポート
    (SNSを通じて家族や友人などとの関係が深まっているか)
  • 他人との比較
    (SNSを通じて自分より上の人と比べてしまっていないか)
  • 幸福感

を測定しています。

結果1:Facebookユーザー

最初にFacebookをよく使う人の結果を見てみると、

  • 積極的にFacebookを使う人でも、ソーシャルサポートが向上しているわけではなく、ネガティブな感情を強く感じていた
  • 消極的にFacebookを使い人は、他人との比較が増えてしまっていて、幸福感が低下していた。

ということ。

SNSは幸福感を低下するということは以前から言われていましたが、それは主にFacebookを対象にした研究となっています。そうした先行研究と同じで、今回の研究でもFacebookは幸福感にとってマイナスという結果になっています。Facebookでは自分の生活を自慢する感じのメッセージも多いので、そうしたメッセージばかり読んで劣等感や孤独感を感じてしまわないように注意しましょう。

結果2:Instagramユーザー

次にInstagramをよく使う人の結果では

  • 積極的にInstagramを使う人は、他人との比較は増えず、ソーシャルサポートが充実していた
  • その結果として、積極的にInstagramを使う人は幸福感が向上していた。

ということ。

Instagramは幸福感にとってプラスの作用が大きいようです。ただし、この幸福感の向上は、自分から発信したりと積極的にInstagramを使う人に見られた現象で、ただ見るだけなどの消極的な使い方では得られていません。なので、自分から発信したいタイプの人ならInstagramを使うのは有りでしょう。

結果3:Twitterユーザー

次にTwitterをよく使う人の結果を見てみると、

  • 積極的にTwitterを使う人は、ソーシャルサポートが向上して幸福感が向上していた
  • 消極的にTwitterを使う人は、他人との比較が減って幸福感が向上していた

ということ。

Twitterにも積極的に使うことで人間関係が向上して幸福感が高まる効果があるということ。さらに面白いが、Twitterの情報を見るだけなどの消極的な使い方をする人でも、他人との比較が減ることで幸福感が高まっているんですね。Twitterの場合には、自分と似た人のメッセージを探しやすいなど、他人との比較が働きにくいメカニズムがあるのかもしれませんね。

結果4:Tik Tokユーザー

最後にTik Tokの結果を見てみると、

  • Tik Tokは積極的に使っても消極的に使っても、他人との比較もソーシャルサポートも増えていなかった
  • そのため、Tik Tokは特に幸福感にも影響しなかった

ということ。

Tik Tokは幸福感にとってプラスにもマイナスにもならないということで、なんとも言えない結果になっています。なので、Tik Tokを使いたければ使えばいいし、特にこだわりがないならInstagramやTwitterなどの幸福感にプラスの効果が強いSNSを使えばいいと思います。

まとめ

本稿では「SNSと幸福感」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • Facebookは他人との比較を生みやすく幸福感にマイナスのことが多い
  • Instagramは積極的に使うなら他人との交流を増やして幸福感にプラスになることが多い
  • Twitterは積極的に使えば他人との交流が増えて幸福感が向上するし、消極的な使い方でも他人との比較が減って幸福感が向上する
  • Tik Tokは社会的交流も他人との比較も増えず、幸福感にも影響しない

ということ。

自分から発信したい場合にはInstagramかTwitter、情報を見るだけの使い方ならTwitterが幸福感の向上には良いということ。どのSNSを使うにしても、SNSを通じて人間関係が充実するなら幸福感が向上するし、他人との比較が増えるなら幸福感が低下する、というポイントには充分に注意しておきましょう。


[参考文献]

*1: Don’t put all social network sites in one basket: Facebook, Instagram, Twitter, TikTok, and their relations with well-being during the COVID-19 pandemic

Naoto

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