アンチエイジングにはホルミシス効果が効くという研究

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ホルミシスとは大量に摂取すると有害なものでも、少量だけ摂取すれば逆に体を健康にしてくれる効果のこと。

ホルミシス効果の分かりやすい例と言えば運動でしょう。運動は体に負担をかけるストレスの一種なので、やり過ぎれば体を壊してしまいます。しかし、運動量が適切であれば、運動は体を強くして健康を促進してくれますよね。

そこで本稿では、

  • ホルミシス効果はアンチエイジングにつながるのか?

について、動物実験の結果をまとめてくれた研究(*1)を見てましょう。

ホルミシス効果とアンチエイジング

中国の研究(*1)では、ホルミシス効果とアンチエイジングの関係を調べた研究26件をメタ分析でまとめています。これらの26件の研究の特徴としては

  • カエノラブディティス・エレガンスという線虫を使った動物実験である
  • カエノラブディティス・エレガンスに適度なストレスを与えたときに、寿命や体の動きの変化を測定している

といったものです。

カエノラブディティス・エレガンスなんて聞いたことが無い人が多いと思います。この虫は体長が約1mmの小さな線虫で、ライフサイクルの短さや遺伝的な背景のクリアさから、老化に関する動物実験でよく使われるということです。

この研究では、この虫に何もストレスもない状態で過ごした時と、適度なストレスが与えた時で、寿命や健康がどのように変わるのかを比較したわけですね。

結果:ホルミシスと寿命

早速、メタ分析の結果を見てみると、

  • 適度なストレスで、寿命は25.1%伸びた
  • 適度なストレスで、体を曲げる頻度が28.9%向上した
  • 適度なストレスで、ポンピング速度が7.0%向上した
  • 適度なストレスで、リポフスチンが15.9%低下した
    (リポフスチンは老化で溜まる物質なので老化が遅れた)

ということ。

どの結果を見ても健康にとっては良い効果が得られていて、

  • 適度なストレスを与えることで、ホルミシス効果により、寿命は伸びて体は活動的になった

ということが分かります。

もちろん今回の結果は線虫を対象にした動物実験なので、人間の場合にどこまで効果があるのかは分かりません。しかし、運動にしろ、野菜の微量毒素のフィトケミカルにしろ、体にある種のストレスを与えることで健康が促進されることは、すでに分かっている部分もあります。なので、全くストレスのない生活よりも、重すぎない適度なストレスを目指すと、アンチエイジング効果で若々しくいられるでしょう。

まとめ

本稿では「ホルミシス効果とアンチエイジング」についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • ストレスなどの体に有害なものでも、少量であれば逆に体を健康にしてくれることをホルミシス効果という
  • 線虫を対象にした動物実験のメタ分析の結果、適度なストレスを与えると、寿命が25.1%伸びて、体の動きも活発になることが分かった

ということ。

運動による体のストレスや断食による空腹感など、体に良い適度なストレスは積極的にとるようにしましょう。一方でタバコや加工食品などの自然にないストレスは、少量であっても健康にとってマイナスになってしまうことがあるので注意が必要ですね。

以上、本稿はここまで。


[参考文献]

*1 : Meta-analytic evidence for the anti-aging effect of hormesis on Caenorhabditis elegans

Naoto

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