ダイエットは結局どれが痩せる?研究からわかった食事・運動・続け方
PR 本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト等)を含みます。
このブログではダイエットに関する研究を41本紹介してきました。この記事では、その結論を「何から手をつけるか」の順に並べ直しています。各項目から元記事に飛べます。
最初に、いちばん身も蓋もない結論を置いておきます。
摂取カロリーが同じなら、どのダイエット法でも結果はほぼ同じ。だから選ぶ基準は「効果」ではなく「続けられるか」。
いろいろなダイエット法を比較した記事の結論がこれでした。糖質制限、低脂質、高タンパク質、地中海式、プチ断食。どれを選んでも、カロリーが揃えば差は出ません。
1. ただし「続けやすさ」には差がある
とはいえ、実際の生活では全員が同じカロリーを守れるわけではありません。そこが差になります。
地中海式・プチ断食・パレオダイエットを1年間比較した研究では、プチ断食が最も体重が減りました。理由は効果の差ではなく、一番実践しやすくてカロリーを抑えやすかったからです。逆に、特定の食べ物を制限する形式のダイエットは守るのが難しく、失敗しやすいという指摘もありました。
断食系と通常のダイエットを比べた研究でも、体重の減少は同じくらい。断食系の利点は「自分のライフスタイルに合わせて時間を調整しやすい」ことだとされています。
ここで正直に書いておきます。別の研究では、長期的な減量効果は1位が糖質制限、2位が低脂質、3位がそれ以外、という順位が出ています。「どれも同じ」という結論と食い違って見えますが、これはカロリーを揃えて比較したのか、実生活のまま比較したのかの違いだと考えられます。研究の条件によって答えが変わる、という前提で読んでください。
2. タンパク質だけは別格
「どれでも同じ」と書きましたが、ひとつだけ例外があります。タンパク質です。
- 糖質・脂質よりタンパク質が重要という研究:高タンパクな食事は満腹感が高まり、結果として摂取カロリーが減る
- 代謝への効果を調べた研究:高タンパク質な食事は基礎代謝を上げて脂肪を燃焼しやすくする
- 減量中の摂取量の研究:増量中だけでなく減量中こそタンパク質を多く摂ることが大切
- 睡眠との関係を調べた研究:カロリー制限中にタンパク質の割合を20%以上にすると睡眠の質まで改善する
カロリーの高い食品を高タンパクな食品に置き換えるだけでも効果があります。脂質の多い肉を鶏むね肉や赤身肉に替える、といった単純な置き換えで十分です。
3. 「量」より「カロリー密度」
空腹が辛くて続かない人に効くのがこの考え方です。カロリー密度と肥満リスクの研究では、密度の低い食事ほどたくさん食べても総カロリーを抑えられることが示されています。ポイントは3つでした。
- 高脂質な食品を避ける
- ジュースをやめて水かお茶にする(0kcalのものならOK)
- 野菜とフルーツを増やす
食物繊維も効きます。食物繊維の減量効果を調べた研究では、カロリー制限をせずに食物繊維を増やすだけでも8週間で平均0.33kg減という結果でした。劇的ではありませんが、我慢なしでこの数字が出るのは悪くありません。目安は1日6.7g以上です。
4. 食べる量は、意志ではなく環境で決まる
パッケージの大きさを調べた研究の数字が印象的です。パッケージの容量が2倍になると、消費量は平均35%増える。とくにスナック菓子と、食べることを意識していない状況で顕著でした。
意志の力で我慢するより、大容量のお菓子を買わないほうが確実だということです。少し割高でも、食べたいときに食べる分だけ買う。
逆に誘惑を目にすることの効果を調べた研究では、食べ物の画像やイメージのような弱い誘惑はダイエットの意識を高めてくれるという面白い結果も出ています。画像やイメトレで自制心を鍛えてから、本物の誘惑に臨むという使い方ができそうです。
5. いつ食べるか
同じカロリーでも、時間帯で差が出ます。朝食と夕食のどちらを多くするか調べた研究の結果です。
- 総カロリーが同じでも、朝食を多くしたほうが2倍以上体重が減りやすい
- ホルモン関係の改善も大きく、空腹感も感じにくい
プチ断食の健康効果を調べた研究も、朝食を食べて夕食を抜くタイプで行われていました。インスリンや血圧の改善は、体重が減らなくても断食自体の効果として得られるとされています。
つまり、抜くなら朝より夕方以降。プチ断食をするなら「朝食を抜く」より「夕食を軽くする」ほうが理にかなっていそうです。1日1食にした場合の研究もありますが、こちらはサンプル数が少なく、空腹感も強いようです。
6. 運動は有酸素が主役。筋トレだけでは痩せない
ここははっきりしています。BMIが30を超える人に最適な運動を調べた研究の結論です。
- 有酸素運動+筋トレの組み合わせが最も効果が高い
- 有酸素運動は単独でも十分な減量効果がある
- しかし筋トレだけでは痩せる効果はあまり期待できない
内臓脂肪を調べた研究でも同じで、脂肪燃焼は有酸素運動のほうが効果が高く、強度が高いほど燃焼効果も高いという結果でした。腹筋運動だけでお腹は割れません。脂肪は有酸素で落とし、筋トレは形を作るために使う、という役割分担になります。
時間がないならHIITが有力です。HIITの脂肪燃焼を調べたメタ分析では普通の運動より28%脂肪が燃えやすいという結果でした。部位別に調べた研究によると、全身の脂肪を減らしたいなら高強度のランニングHIIT、お腹や内臓脂肪を重点的に減らしたいなら負荷が低めのエアロバイクHIITが向いています。
ただし運動と食欲の研究に注意点があります。適度な運動は摂取カロリーを減らしてくれますが、過度な運動はむしろ増やしてしまうのです。やりすぎは逆効果です。
7. 寝ないと痩せない
睡眠不足とダイエットの研究では、睡眠不足だと同じように減量しても脂肪が減りにくくなることがわかっています。食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減ってしまうためです。しかも平日の睡眠不足を休日に補おうとしても、この悪影響は出てしまいます。
睡眠不足と食の好みを調べた研究の切り口も面白いところです。睡眠不足になると高カロリー食品への欲求が高まるのではなく、低カロリー食品に魅力を感じなくなる。しかもたった一晩で変わります。
8. 続けるためのメンタル
まず、希望のある話から。カロリー制限と食欲のメタ分析によると、カロリー制限を長く続けるほど食欲は下がっていきます。しかも期間が長くなるほど効果も大きくなる。つまり始めた直後がいちばん辛く、あとは楽になっていくということです。
自己効力感の研究と長期的な成功要因を調べた記事に共通していたのは、次の点でした。
- 自分の体のイメージを良くする(悪いイメージは捨てる)
- やらされるのではなく、自律的な動機を持つ
- 自己効力感を高める(過去にうまくいった経験を思い出す)
- 食事制限はフレキシブルなほうが良い。最初からハードルを上げすぎない
そして「ストレスで食べすぎる」を調べた研究が、常識をひっくり返しています。食べすぎの原因はストレスそのものではなく、頭に負荷がかかって注意力が保てなくなることでした。ストレスを感じていなくても、頭が忙しいだけで自制心は落ちます。対処はマルチタスクをやめる、すぐ終わる仕事を溜めない、よく寝る。ダイエットの話なのに結論が「よく寝る」に戻ってくるのが面白いところです。
9. サプリについて、正直なところ
脂肪燃焼系サプリを調べた記事の結論を、そのまま書きます。
- 脂肪燃焼効果は研究によってばらつきがあり、確かな効果があるとは言えない
- 脂肪を減らしたいなら、サプリより運動と食事制限のほうがずっと確実
「飲むだけで痩せる」という魔法はありませんでした。広告を鵜呑みにしないほうがいい領域です。
例外的に根拠があるのがお茶で、メタ分析で体重減少効果が確認されています。量の目安は500mlのペットボトル1日1本。安くて手軽なので、これくらいなら試す価値はあるでしょう。
まとめ:どこから手をつけるか
- 1. 続けられる方法を選ぶ 効果で選ばない。1年続く方法がいちばん痩せる
- 2. タンパク質を増やす 唯一の例外。満腹感も代謝も上がる
- 3. カロリー密度を下げる 量を減らさずカロリーを減らせる
- 4. 大容量のお菓子を買わない 意志ではなく環境を変える
- 5. 夕食を軽くする 同じカロリーでも朝に寄せたほうが減る
- 6. 有酸素運動を入れる 筋トレだけでは痩せない。時間がなければHIIT
- 7. 寝る 寝不足だと同じ努力でも脂肪が減らない
- 8. サプリは最後 1〜7をやってから考える
最初の1ヶ月がいちばん辛く、続けるほど食欲は落ち着いていきます。そこだけ覚えておくと乗り切りやすいと思います。
※本記事は学術研究の紹介であり、医療上の助言ではありません。持病がある方や妊娠中の方、極端な減量を検討している方は医師にご相談ください。研究結果は特定の条件下で得られたものであり、すべての人に同じ効果を保証するものではありません。